趙顯徳副将「ケガからの復帰、明早戦の思いをぶつける」
――今年副将として1年やってきたわけですが、心掛けてきたことはありますか?
上野主将(法4)が体で引っ張ってくれていたので、自分は技術でみんなにアドバイスをしたり、上野主将をサポートしたいと思ってここまできました。
――明早戦のときは、どんなことを考えていましたか?
4年生は最後の明早戦になるから、楽しんでもらいたい、3・2・1年生には4年生についていってもらいたいと考えていました。 試合は前半、最初に明治が先制したときは「いける、大丈夫」と実感しました。前半折り返して2トライ差で、点の取られ方も悪くなかったと思ったからです。私はウォーターボーイをしていましたが、自分は試合を伝統の一戦、明早戦に出られなかったことが本当に悔しくて、腹立たしく歯がゆい気持ちを抑えきれませんでした。
――明早戦後、チームで変わったところはありますか?
明早戦は惨敗したけれど、チームにとってはプラスになった試合だと思いました。なぜかというと、負けた後は自分たちが、自主的にミーティングをする回数が増えたからです。そして、個人個人でもラグビーの話をする機会が増え、自分の言いたいことが言えるようになりました。そのことで今の自分たちに足りないものがたくさん見えてきました。もちろん、対立することもたくさんありますが、お互いが納得するまで話し合っています。チームの雰囲気は良いです。自分たちのやりたいことができていますから。 あと、特に変わったところはみんなが「チームを意識する」という意識が浸透してきたところです。
――大学選手権1回戦、大東大戦は見ていてどうでしたか?
チームの完封勝利は練習の成果でもあると思いますが、もっと点を取ることもできたのではないか、と思います。BKにボールを出しておけばもっと楽に点をとれた場面もありました。まだまだ「全員のしたいラグビー」が統一されていません。それに、ミーティングで決めた大事なことが出し切れていませんでした。この試合で1番目立った課題はやはり「ブレイクダウン」ですね。
――次の京産大戦(12・23 近鉄花園ラグビー場)に勝ったら9年ぶりの越年(=準決勝進出)ですが…。
自分は「越年する」ということより、「京産大に勝利する」ということしか考えていません。大学選手権は対抗戦と違いトーナメントなので、負けたらそこで終わりです。そのため一戦一戦決勝だと思っています。京産大戦のゲームプランはもう立てています。まぁ、明治のゲームプランは基本は変わらないのですが…。ただブレイクダウンの成功率が前より上がりました。そこがプラスになったところだと思います。あと、京産大のビデオを見て、ラインアウトなどの分析をしました。京産大は「体重はうちより軽いけれど、スクラムで押してきている良いチーム」、「何をしてくるか分からないチーム」といった印象を受けています。
――京産大戦、リザーブに入りましたが、意気込みをお願いします。
自分はリザーブからのスタートですが、チームが勝つことが先決です。ケガも治りましたし、出たらチームに貢献できるよう頑張ります。
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