激闘の末惜敗 相手の勢い止められず/関東大学新人戦

 下級生のみでチームを編成し戦う新人戦が開幕。初戦の相手は国士大。第1Q、明大はリズムのいいオフェンスを繰り広げ、着実に得点を重ねる。このままリードを守りたかったが、すぐに国士大の反撃にあう。相手の激しいDFに押されミスを連発し逆転を許すが、試合終盤に連続得点で粘りをみせ延長戦に突入。しかし相手の勢いそのままに70―73で痛い敗戦となった。

◆5・12〜6・9 第64関東大学バスケットボール新人戦(帝京平成大学池袋キャンパス他)

▼6・4 対国士大戦(駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場)

明大70{22―13、13―15、10―19、17―15、8―11}73国士舘大○

 スターターはPG森田稀羅(営2=北陸学院)、P G山際祐希(営2=新潟商)、SF武藤俊太朗(政経2=開志国際)、PF鬼澤伸太朗(国際2=福岡大大濠)、PFフリッシュニコラス聖(国際1=開志国際)。

 第1Q、明大は集中したディフェンスで相手の得点を停滞させた。オフェンスでは、武藤の3Pシュートやアシストで一気に前へ出ると、リバウンドでフリッシュが躍動。オフェンスリバウンドからシュートを沈め、試合の主導権を握る。第2Qでは国士大のシュートが次々決まり点差を縮められるも、1年生ガード澤田竜馬(政経1=開志国際)の落ち着いた試合運びでリードを守った。

 後半、明大は相手の激しいディフェンスと3Pシュートに苦しめられる。「3Qからミスが立て続けにおきて、そこから相手の雰囲気に飲み込まれた」(武藤)と、苦しい時間が長く続き、第4Qで遂に逆転を許す。終盤では森田のバスケットカウントや齋藤翔太(政経1=土浦日大)の要所での得点で追いつき延長戦へ突入するも、終盤でのミスが響き僅か3点差で敗戦。

「メンツはそろっていると思うので、それで勝てなかったと言うのは本当に悔しい」(森田)と、悔しさをみせた選手たち。今大会のチームの目標であった全日本大学新人戦出場はかなわぬものとなったが、今回の敗戦をきっかけに選手たちが秋のリーグ戦でどのように成長するのか、注目したい。

[平良有梨奈]

試合後のコメント

武藤

──1、2年生だけの試合ということで、いつもとは違って引っ張る立場だったと思いますが何か意識していたことはありましたか。

 「2年生メインでスタートは出ていたんですけど、1年生が交代で出てきた時は声かけだったりっていうのは意識していました」

──収穫はありましたか。

 「勝っているときにどれだけ点差を維持して試合を進められるかっていうのが課題として見つかったのもありますし、速攻の部分では結構うまくできていたのでそこは次につなげたいです」

森田

──後半では苦しい場面が多くあったと思いますが、選手同士でどのようなことを話しましたか。

 「やっぱり気持ちが強い方が勝つっていうのは、接戦だとそうだと思うので、まず気持ちの部分について話しました。あとは今まで相手の3Pだったりそこが当たっていたので、そこをしっかりケアするっていうのを話し合いました」

──試合終盤では得点を多く重ねましたが、そのときの心境はいかがでしたか。

「前半無得点でチームにいい影響を与えられなかったので、後半やってやろうという気持ちで、あとは自分がやるしかないと思っていたので、自分でいきました」