
2年ぶり優勝 最優秀選手賞に大竹が選出/秩父宮杯関東大学選手権
全勝優勝を目指すべく宿敵・東洋大に挑んだ明大。第1P開始直後に先制するも、そのわずか7秒後に失点するなど波乱の展開に。第2P、第3Pにも点数を取り合うもあと少しのところで得点に結び付かず6―8で敗れた。それでも2年ぶりの優勝。個人タイトルも最優秀選手賞にFW大竹広記主将(営4=白樺学園)が選ばれるなど合計7選手が表彰された。
◆5・5~6・2 秩父宮杯関東大学選手権(ダイドードリンコアイスアリーナ)
▼6・2 対東洋大(ダイドードリンコアイスアリーナ)
明大6{2―3、3―3、1―2}8東洋大○
優勝が確定していた中での試合となった明大。第1P1分11秒にパスを受けたDF成瀬翼(商4=埼玉栄)が鮮やかな先制シュートを決め、好調な滑り出しかと思われた。しかし、そのたった7秒後に速攻で決められすぐさま同点に。それでも流れは渡さずに、序盤は明大ペースで進む。5~6分台には東洋大の2選手がペナルティーでパワープレーに持ち込むも堅い守りをなかなか崩せず、無得点に終わった。すると今度は明大のペナルティーで、キルプレーに持ち込まれる。ピンチを守り切りたい明大だったが、DF陣の一瞬のスキを突かれ、勝ち越し点を奪われてしまう。しかし、明大もパワープレーとなった14分にFW佐々木宥弥(政経4=武修館)がゴール裏からのパスに合わせて、同点に追いついた。だが明大は終盤に連続ペナルティーで2人を欠き、一度はDF陣がシュートを阻止するも一歩及ばず、失点を許し2-3で第1Pを終えた。
迎えた第2P序盤、FW花田匠(政経3=駒大苫小牧)とFW大竹が立て続けにシュートを決め、一気に逆転を果たした。大竹は「同点だったので、自分からゴールに向かってシュートを打っていこうと思った。とりあえず打ったら入ったので良かった」と振り返った。しかしこの直後に同じく立て続けに得点を許し、またしても東洋大を追いかける展開に。その後は東洋大のムードに気おされ、パスミスが目立つようになった。8分にDF村社海莉(文3=埼玉栄)がゴール正面から放ったシュートで再び同点に追い付いたが、終盤でも東洋大は攻撃の手を緩めずに得点。第1Pと同じく、1点ビハインドで勝負は第3Pへ。
これまでとは打って変わり、お互いに得点できない時間が続いた第3P。しかし8分、キルプレーとなったところで得点を決められ、この試合初めての2点差に。それでもその1分後にFW井口藍仁(商3=埼玉栄)が正面から振りかぶったシュートで1点差に詰め寄る。その後は守りの時間となり、なかなか得点できない。そして最終盤の18分、守備のほころびからパックを奪われ、ダメ押しの1点。接戦を落とし、今年度初黒星を喫した。
シュート数45―39とお互いに壮絶な打ち合いとなった今試合。悔しくも全勝優勝は逃すも、GK渡邊周(文4=武修館)、成瀬、村社、花田、井口がベスト6を受賞。最優秀新人賞にはFW寺内理雲(政経1=駒大苫小牧)、最優秀選手賞に大竹が選出された。「今大会を取ったことで3冠できるのは明治だけなので、秋(関東大学リーグ戦)やインカレに向けて調整して3冠を取りたい」(大竹)。3冠という2018年以来の快挙に向け、夏にしっかりと調整し、万全の状態に仕上げる。
[阿部倖明]
試合後のコメント
大竹
――最優秀選手賞として名前を呼ばれた瞬間はどのような気持ちでしたか。
「素直にうれしかったです。自分が取れたのはチームのメンバーや指導者のおかげだと思っているで、周りに感謝しています」
成瀬
――得点シーンを振り返っていかがでしたか。
「福田(DF琉太・営3=白樺学園)がいいパスをくれて、あと打つだけでした。キーパーと1対1の状況で入るかどうか分からなかったが、シュートを決めて流れ持ってこられたのは良かったです」
花田
――ご自身の動きを振り返っていかがですか。
「東洋大は他の大学と比べてプレースピードも早く、それについていくのに最初は精一杯でした。やはり、他大学と試合するよりも体が後半になるにつれて疲れてきたので、まだまだ練習不足だと感じました」
寺内
――ご自身の活躍に点数を付けるとしたら何点でしょうか。
「60点ぐらいです。1ゴール1アシストしかできず、優勝していなければ新人王も取れていないと思います。今後は文句ないぐらいの活躍をしていきたいです」
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