1部残留決定! 11季ぶり入替戦も明星大に意地見せる/関東学生春季1部2部入替戦

2024.06.03

 春季リーグ戦(リーグ戦)を9位で終えた明大は、2部2位・明星大との入替戦に臨んだ。前半、独特の雰囲気に苦戦しながらも、3点をリードする。迎えた後半で得点を先取し勢いに乗ると、10点差をつけ勝利。新型コロナウイルス感染症により未開催となったシーズンを除く11季ぶりの入替戦となったが、1部のプライドを見せつけ見事残留を果たした。

◆6・2 関東学生春季1部2部入替戦(国士大多摩体育館)
▼6・2 対明星大戦(国士大多摩体育館)
 〇明大32{15―12、17―10}22明星大

 試合は両チームのGKが互いに好セーブを披露する幕開けとなった。序盤、連続得点を許しリードを広げられながらも、尾谷浩希主将(法4=愛知)が7メートルスローを確実に決めるなど必死に食らいつく。前半11分には相手のスキをつき、北川雄聖(農4=二松学舎大附柏)からパスを受け取った外種子田渓汰(商3=国分)のシュートで同点に。その後は一進一退の攻防が続いた。しかし前半18分に栃尾佑(法2=北陸)の得点後、同点のまま両チームとも決定力を欠き無得点で約6分が過ぎる。沈黙の中、先に得点に結び付けたのは明大。前半24分、外種子田がシュートを放ったのをきっかけに勢いづくと、細野聖太(政経3=春日丘)が強烈なシュートを連発。15-12で前半を終えた。

 勝負の後半戦、開始19秒で太田隼斗(営4=藤代紫水)が得点を奪う。「(後半最初の)1点目を決め切れたことで自分たちの流れに持っていくことができた」(細野)。その後は明大が3連続で得点するなど、一気にリードを広げていく。ディフェンスからリズムをつくり速攻で押すという理想の形で試合を展開していった。後半24分までに8点差をつけると、ルーキーたちも試合に出場。試合終了間際には有富春輝(商1=九州学院)がシュートを決める活躍を見せた。32-22と明星大を圧倒し、白星をつかんだ。

 この結果、1部残留が決定。「春うまくいかなかった部分を秋リーグ(秋季リーグ戦)、インカレ(全日本学生選手権)と繰り返していたら全く意味がない。ステップアップできるよう今後意識してやっていく」(尾谷)。リーグ戦9位と思うような結果が残せなかった今季の明大。それでも入替戦を含めて10試合を戦い抜き、多くの収穫があるはずだ。秋季リーグ戦でのリベンジへ、夏を通じて成長してみせる。

[堀口心遥]

試合後のコメント
尾谷
――入替戦を終えて、率直な心境はいかがですか。
 「とにかく一安心という感じです。ここまで春あまり満足のいく結果ではなかったことを踏まえて、東日本インカレ(東日本学生選手権)、秋(季リーグ戦)とつなげていけたらなと思います」

――早大戦から1週間、どのような気持ちで試合に臨みましたか。
 「入替戦は独特で足をすくわれるような雰囲気があるので、1部のプライドというか、自分たちで圧倒するという気持ちで臨みました」

細野
――入替戦の雰囲気はいかがでしたか。
 「普段のリーグ戦とは全然違っていて、新鮮さがありました」

――前半の終盤でかなりシュートを多く決められていましたが、どのようなことを意識していましたか。
 「もう顔面に当たってもいいくらいの気持ちで思い切り(腕を)振りました」