
無念の3回戦敗退 悔しさ残るも収穫あり/関東学生選手権
今年度初の個人戦となった今大会。7月に行われる全日本学生選手権(インカレ)の出場権を懸けて明大からは形で女子1人、組手で男女7人が出場。好調なスタートを切り過半数の選手が初戦を勝ち抜いたが、2回戦以降はなかなか勝ちきることができず。結果、全選手が3回戦でコートから退いた。また、インカレ出場決定戦に室井佑介(政経3=御殿場西)と梅澤琉生(理工3=相洋)が出場。両者敗れるも室井主将はインカレ出場権を獲得した。
◆5・26 第52回関東学生選手権(BumB東京スポーツ文化館)
▼男子個人組手
室井――3回戦敗退 全日本出場決定戦敗退
梅澤――3回戦敗退 全日本出場決定戦敗退
海野――3回戦敗退
本橋――2回戦敗退
小川――1回戦敗退
里見――1回戦敗退
髙橋――1回戦敗退
▼女子形
二宮――1回戦敗退
▼女子個人組手
伊藤――2回戦敗退
形・組手ともに女子が出場した今大会。公式戦では初試合となるルーキーの伊藤彩乃(経営1=岐阜商業)は「コートに入った時は緊張したが、だんだん自分の動きができるようになった」と序盤は攻めあぐねたものの、中盤以降突きを中心に着々とポイントを重ね5―2で初試合を勝利で飾った。また、女子形でも二宮美桜(農1=明和)が初出場。二宮は表現力豊かな形を披露したが、ポイントが届かず1回戦で姿を消すこととなった。
本橋怜欧(政経3=保善)が1回戦目から大技を決める。まず中段突きで相手を翻弄(ほんろう)しポイントを重ね、相手が頭部への防御意識が薄まったと見るや鋭い上段回し蹴りを鮮やかに決め圧勝した。続いて2回戦、フェイントを駆使する相手のペースにのまれ先制で上段内回し蹴りを決められてしまう。その後、果敢に攻め続けたが挽回することはできず黒星を挙げてしまった。3回戦敗退となったものの海野陽乃汰(法3=御殿場西)は多角的に相手を攻め、有利な試合展開を披露し1、2回戦を勝ち抜く。しかし、海野の攻撃に屈せず堅守を貫く相手に対応できず敗北を喫した。唯一インカレ出場を決めた室井主将は「迷いなく思い切り戦えた」と、突きを中心に果敢に相手を攻め、順調に勝ち進む。2回戦では開始10秒で倒し技からの突きで一本を決め難なく突破したが、3回戦ではカウンターを主軸に立ち回る相手に攻めきれず1―5で敗戦。それでも「課題が新たに見つかった」(室井)と成長の余地を感じさせる。より一層修練に励み、インカレを迎えたい。
梅澤、海野ともにあと1勝でインカレ出場という惜しい結果となった。インカレの出場権をつかんだ室井主将は悔しさを残しつつも「先輩として姿で見せられるように頑張りたい」と次戦への意気込みは十分だ。全日本学生選手権は6月に兵庫県姫路市で行われる。今回見えた課題を糧に全国の舞台での勝利を期待したい。
[羽田進清]
試合後のコメント
室井主将
――今回の試合の振り返りをお願いします。
「勝ち切れるところで勝ち切れずちょっと悔しさが残る大会でした。最後の試合は特にそうだったので、インカレは決まったが課題がまた新たに見つかった大会でした」
――目指していた順位はありますか。
「まずはインカレ出場が決まるベスト32を目指していましたが、その場面で負けたのは悔しかったです」
梅澤
――良かった点と悪かった点を教えてください。
「良かった点は最近練習してきたことや、大学入ってからの2年間でやってきたことが形になってきて勝てるようになったことです。悪かった点としては右手の逆突きでのポイントがほとんどで、左手でのポイントはほとんどなかった点です。そこを取れるようにしていきたいです」
――今年度の目標を教えてください。
「そもそも試合に出られない時期がずっと続いていて、今回の試合も部内戦に勝ってようやく出ることができました。今季の目標の1つはこの試合でインカレ全国に出ることでした。次は団体戦の5人のメンバーになって公式大会に出場することが目標です」
伊藤
――次回の試合への意気込みをお願いします。
「刻み突きのスピードが遅かったことが改めて分かったので、その刻みでポイントを稼げるように相手が出てきたところに刻み突くことと、相手に何もできないことがないようにちゃんと自分から技をしかけていきたいなと思います」
関連記事
RELATED ENTRIES