早大に奮闘するも一歩及ばず敗北/関東学生1部リーグ戦

2024.06.02

 リーグ戦も残りあとわずか。まず一勝を得たい明大の相手は昨年度6位の早大。第1P、第2Pはシュートを打つも得点につなげることができず、一気に点差を開かれてしまう。早大リードで進む前半戦に対し、後半戦は早大以上に得点を重ね奮闘を見せる。徐々に追い上げたものの、惜しくも届かず3点差で勝利を逃した。

◆5・18~6・16 関東学生1部リーグ
▼6・1 対早大戦(日体大健志台プール)
明大10{0―4、4―6、3―1、3―2}13早大◯

 第1P、明大には苦しい展開となった。果敢に攻めの姿勢を見せるも、鉄壁の守備に阻まれてゴールを奪えない。得点を決められ続け、0―4と厳しい状況に陥る。続く第2Pでは越智大介(理工4=明大中野)がミドルシュートやペナルティースローを確実に得点し3点を追加するが、早大の激しい攻撃によりさらに点差を広げられ、前半戦が終了。

 点差を埋めたい第3Pで明大の怒濤(どとう)の追い上げが始まる。早大リードを断ち切るため「ディフェンスの仕組みやシステムを変え、 キーマンの中村大地くん(早大)に決められないようにすることを徹底した」(林大吾主将・営4=千葉敬愛)ことが功を奏す。また、今回が初戦のルーキーであるキーパー・大塩創(法1=明大中野)の多数の好セーブも光る。「セービングからのパスでカウンター攻撃の起点となれた。そして相手チームのエースのシュートをセーブできた」(大塩)と一年生ながら試合に貢献し、明大の流れを作っていく。巧妙な連携によるパスで、宇津野貴大(営3=明大中野)が華麗なシュートを打ち込みゴールを揺らすと「今までの4試合で上から打って外していたので、今回決めることができたのは良かった」(宇津野)と自身のシュートを振り返り、越智とともに今回の最多得点を記録した。そこから終盤にかけ、連続得点を奪う。ペースをつかみ始めた明大は第4Pに挑むと第3Pから引き続き、堅実なディフェンスや着実な得点によりなんとか早大との点差を縮める。しかし、点数を返しきれず最終得点10―13で敗北を喫した。

 

 明大の実力を発揮した後半戦での善戦の末、手に汗握る熱い戦いを繰り広げた。「リーグ戦も大詰めで残り2試合は、慶應と日大。まだどこのチームにも勝っていない状況なので、しっかり1勝して日本学生選手権につながるようにして頑張りたい」(林)。リーグ戦を通して得た課題を乗り越え、残り2戦は白星となるか。

[菊池紗更]

試合後のコメント

――今回の試合でよかった点と課題をそれぞれお願いします。
「いつも第3P目で崩れるのですが、3P目、4P目で取れたこと、 しっかり泳ぎ切れたことは良かったかなと思います。そして、課題はシュートです」

宇津野
――今回の良かった点をお願いします。
「良かったところは雰囲気だなと思っていて、今日はみんな負けている時も雰囲気が良い時も声が出ていたので、 楽しく水球できたのが良かったなと思います」

――課題点はありましたか。
「チームとしても個人としてもシュートの決定力がここの試合ずっと課題だなと思っていて、あと2試合そこを修正して勝ち切りたいなと思います」

大塩
――先輩不在の中で出場されましたがプレッシャーはありましたか。
「大学での初めてのスタメンとしての出場で、緊張と勝たなくてはいけないというプレッシャーはありましたが、それ以上に試合に出られるうれしさと活躍しようという気持ちが上回りました」

――初戦の感想を教えて下さい。
「自分自身の課題は見つかったものの自分の強みが通用した場面もあったので学べたことが多かった試合でした」