
強豪相手に敗戦 成長のきっかけとなるか/第14回関東大学女子新人戦
初戦で快勝を収めた明大の2戦目の相手は東京医療保健大。1部リーグに所属し、4月から5月にかけて行われた関東大学女子選手権では2位に輝いた強豪だ。序盤から相手のペースで試合が進み苦しい戦いとなったが、その分得たものも大きい一戦となった。
◆5・18~6・9 関東大学女子新人戦(立大新座キャンパス他)
▼6・1 対東京医療保健大戦(立大新座キャンパス)
明大44{9―42、14―35、9―34、12―42}153東京医療保健大○
スターターはPF尾崎理咲(理工2=東京成徳大)、SF車穂乃佳(法2=国分寺高)、PG萩原加奈(文2=浜松開成館高)、F尾花優心(政経1=下妻第一高)、F津金玲菜(政経1=国府台女子学院)。
東京医療保健大の先制点から試合は始まった。相手の徹底したブロックによって明大のパスはつながらず、相手のペースで試合が展開していく。「相手の厳しいプレッシャーに押し負けてしまって、自分たちのプレーが全くできずに多くの得点を許してしまった」(尾花)と反省するように、前半は相手校の精度の高い3Pシュートやフィジカル面での差に苦しむ時間が続いた。それでも尾崎や萩原を中心に果敢にドライブで切り込み、徐々にリバウンドなども全員が積極的に飛び込む姿が目立ち始める。第2Q終盤になるにつれて、ゴール下での粘りのディフェンスやパスカットによって相手のリズムを断ち切る場面も見られるように。最後は萩原がフリースローを落ち着いて沈め、前半が終了した。
ハーフタイムに「ターンオーバーやリバウンド、オフェンスの時にパスをつなぐことを意識しようという話をした」(尾花)選手たちは、前半よりもさらに積極的にボールに食らいつく。「(最初は)取れるはずのボールが取れていなかったけれど、コーチたちに気持ちの面で負けないようにと言われて、少しずつリバウンドなどに飛び込めるようになった」(津金)。相手が流れを握りそうになっても簡単には渡さず、一人一人がゴールまでボールを運んでいく姿が何度も見られるようになった。しかし後半も相手の攻撃の手は緩むことがなく、109点差での敗北を喫した。
1、2年生が主体のチームで挑んだからこそ、今試合で得られたものは非常に大きい。ルーキーの津金は「すごく強いチームと対戦できていい経験になった。その中で強いチームの良いところを見つけ、自分たちのチームに足りない部分も見つけられた」と敗戦の中でも確かな手応えを感じている。同じくルーキーの尾花も「ディフェンスで所々、ローテーションして相手のパスミスを誘えたのは良かったのではないかと思う」と自分たちのチームの強みも再確認できたようだ。新人戦での経験を糧に、明大女子バスケットボール部のさらなる成長に期待がかかる。
[春田麻衣]
試合後のコメント
尾花
――新人戦を経て、今後の取り組みに生かせそうな部分はありますか。
「プレッシャーへの対策などは練習からどんどん(プレッシャーを)かけて、そういう相手にも攻められるようにしたいです」
――今後の試合では個人としてどのようなプレーをしていきたいですか。
「トーナメントの時には自分がかなり迷惑をかけてしまったので、ディフェンスをもっと徹底したいです。それと3Pシュートもあまり入らないので練習して、チームに貢献したいです」
津金
――試合前にはどのような話をしましたか。
「自分たちよりも格上のチームだから、怖いものなしでどんどん全員でゴールに向かっていく意識をしようという話をしました」
――新人戦に出場した感想をお願いします。
「大学生になって初めて公式戦でたくさん出させてもらいましたが、その中で相手の強い体の当たりやリバウンドへの飛び込みなど基礎的な部分で足りないところがあると感じたので、これからレベルアップできるように頑張ります」
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