北島V2、「後輩の壁になりたい」/全日本学生選手権
この大会は同じ馬に乗った中で点数のいい選手が勝ち上がっていくトーナメント形式。明治同士が潰し合いをする厳しい試合も見られた。本学からは7名が出場。1、2回戦は馬場馬術競技が行われた。高い集中力が必要とされる競技の上、今回は馬の調子や癖などが分からず緊張感が増す。そんな中でも本学の選手は「表現力を求め、大胆にやった」(柘植・法2)。これが「明治」の勝ちに行く姿勢の反映だ。
準々決勝へ残った本学選手は加藤、北島、西脇(文3)、山内(商3)、柘植。これに他校の選手が加わり、2つのブロックに分かれて対戦する。そしてここからは馬場馬術競技、障害飛越競技の2種目に。ここまで勝ち抜いてきた者同士があたるため、一つのミスが明暗を分ける。厳しい戦いの末、決勝に進んだのは、加藤、北島、柘植の3人だった。 全日本クラスの今大会も本学の層の厚さはゆるぎない。加藤ら本学選手3人を含む4人で決勝戦が行われた。まず馬場馬術競技で、北島が大きなリードを奪う一方、加藤、柘植が出遅れる。「もっとできることがあった」(柘植)。馬場馬術競技終了時の順位は、1位北島、3位柘植、4位加藤。次の障害飛越競技では、大きなリードを保った北島が、早々に優勝をさらった。また「順位にこだわりたかった」という柘植も、見事逆転で2位入賞を果たした。
北島の史上4人目となる大会連覇に会場は湧いた。この結果に「勝ちはうれしい」(北島)と結果に満足げ。長田監督は、「北島は引いて全体を見渡すことができていた」と称える。「後輩の壁になれれば」(北島)という言葉の通りに下級生に最後まで存在感を見せつけた。
だが新体制も西脇新主将を軸に、素晴らしいメンバーがそろっている。彼らにとっては活躍する機会も増えるが、その分プレッシャーも増す。それに耐え、成長を見せてこそ「北島」という存在を超えることができる。壁を乗り越えた西脇明治の活躍に期待が懸かる。
また、同時進行で行われた女子の個人インカレ。本学からは唯一、佐々木が出場した。佐々木は予選を見事突破。順調に最終日の決勝まで駒を進めた。決勝は男子同様、馬場馬術競技と障害飛越競技を2回づつ行い勝敗を争う。馬術競技を終え、迎えた障害競技の1走目。ここまで着実な競技を続けてきた佐々木をアクシデントが襲う。最後の障害でつまづき、まさかの落馬。「2走目に向かうときは少し怖かった」。こう語る佐々木だが、「ガッツがある」(長田監督)と落馬の影響を感じさせない強い気持ちで完走。この結果「予想より全然上」(佐々木)と本人も驚く3位入賞の好成績を残した。優勝は果たせなかったものの 、少ない部員の中健闘した本学。この勢いを保ち、来期以降のさらなる飛躍に期待したい。
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