
決勝リーグ2連勝! 優勝へ王手をかける/秩父宮杯関東大学選手権
今試合の相手は、昨年度秩父宮杯王者・東洋大を倒した中大。互いに決勝リーグでの勝ち数は1。ここでの勝ち数がリーグ戦の勝敗を大きく分けることになる。序盤は相手の連携に翻弄され、2失点してしまうものの、そこから立て直しを図り、最終Pで見事逆転勝利。接戦を制し優勝へと一歩近づいた。
◆5・5~6・2 秩父宮杯関東大学選手権(ダイドードリンコアイスアリーナ)
▼5・26 対中大(ダイドードリンコアイスアリーナ)
◯明大3{0―2、1―0、2―0}2中大
決勝リーグにて互いに1勝ずつの明大と中大。今試合での勝ちが決勝リーグの順位を左右するものとなる。そんな緊張感の中で始まった第1Pは相手ペースにのまれてしまう。序盤はパックの奪い合いにより、スピード感のある展開に。第1P三度目のキルプレーに入った際、相手シュートを止め切れず失点し、その1分後にも相手の得点を許してしまう。「反省点は2失点目。結構もったいないシュートだった」(GK渡邊周・文4=武修館)。明大のシュート数7本に対し、中大のシュート数は16本。シュート数の差が2倍以上という展開に、明大は第2P以降の巻き返しを図った。
第2Pでも激しさは鳴りを潜めることはない。氷上でのパックの奪い合いが続く中、開始12分頃、試合が動く。パワープレーに入り、明大にチャンスが回ってくる。ゴール前での攻防が続く中、少し外に出たところからFW佐々木宥弥(政経4=武修館)がDF成瀬翼(商4=埼玉栄)へとゴール右側へパス。成瀬がゴール左に置いたパックをFW花田匠(政経3=駒大苫小牧)がゴールへ押し込む。点を決め切れずに苦しい時間が続いたが、我慢強く耐え抜き、得点を挙げた。2点ビハインドの状態から幕が開けた第2Pだったが「しっかり切り替えて、ここから足動かし直して、もう0―0だと思って戦おう」(FW大竹広記主将・営4=白樺学園)と全員が足を動かした。失点も0に抑え、試合は1点ビハインドで第3Pへと向かう。
中大に勝つためには、最終Pで2得点以上の獲得が求められる明大。緊張が走る中、開始4分で主将・大竹が同点に追い付くシュートを決めた。「自分の立場的にもしっかり決めていきたいと強い気持ちで思っていたので、その気持ちが現れた」(大竹)。その2分後、パワープレーに入り、明大にチャンスが。パワープレーでは「パスを早く回すというのは決めてやっていた。そういう風にやって相手を崩す」(井口藍仁・商3=埼玉栄)というチームでの動きが見事にはまり、佐々木宥、大竹、とつながれたパスが井口に渡り、正面からシュートが決まった。その後、相手のシュートが放たれる場面もあったが、渡邊を中心に守り抜き、またしても無失点でピリオドを終えた。
今試合の結果により、決勝リーグでの勝ち数が最も多くなった明大。残る1戦でも勝利を収め、昨年度の雪辱を果たすことに期待したい。
[中川美怜]
試合後のコメント
大竹
――勝敗を分けた要因は何だと思いますか。
「やはり気持ちの強さだったかなと思っています。第1Pで中大に0―2にされてから、気持ちを切らさずにしっかり戦い続けたこと、諦めないでゴールに向かい続けたことが、この勝利につながったかなと思います」
渡邊
――今日の試合でフル出場されましたが、感想を聞かせてください。
「去年まではスタメンで出られなくて結構悔しい思いをしてきました。今年も1年の吉田(尋・法1=北海道清水)が結構上手なキーパーでいい関係築けてるなというふうに思ってます。そこで切磋琢磨(せっさたくま)して、下からの底上げという風に焦って練習とか頑張ってるので、今日フル出場できて素直にうれしいです」
井口
――次戦の東洋大戦に向けて意識していきたいことを教えてください。
「今回の中大も、東洋大も同じ(高い)レベルだと思うので、厳しい戦いにはなると思うんですけども、しっかり決めるところ決めて、反則を少なくしていきたいと思います」
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