男子は小久保が6位入賞 女子は渡部が3位で表彰台に名を連ねる/全日本学生選手権クリテリウム

2024.05.27

明大からは男子7人、女子1人が出場した全日本学生選手権クリテリウム。男子は小久保瑠惟(経営3=北桑田)が5周目で1位通過を果たし、総合6位。この大会における自身の最高順位を更新した。女子では途中棄権となってしまう選手が多い中でも、渡部春雅(政経4=駒大高)が最後まで粘り抜き3位で表彰台に上がった。

◆5・26 全日本学生選手権クリテリウム(大井埠頭周回コース)
▼男子
小久保——6位
小泉——12位
自檀地——29位
永野——33位
林原——59位
海老島——63位
※鈴木は途中棄権

▼女子
渡部——3位

 初夏の日差しが照りつける中、東京・大井埠頭(ふとう)にて開催された全日本学生選手権クリテリウム。男子は1周6.5キロのコースを6周し、周回ごとのポイント制で争われる。沿道からの大きな声援を背に受けスタートしたレース。前半は周回の順位が毎回入れ替わる激しい展開に。その中で、明大の選手は上位に食らいつくものの、4周目まではポイントの取れない苦しいレースが続いた。終盤に入り5周目。ここで激しいスプリントレースを制し、小久保が周回1位を獲得。「前半はあまり状態が良くなかったが、後半から徐々に状態が良くなってきた」。前半こそ苦しんだものの、残り1周の時点で5ポイントを獲得した。そしてポイントが倍になる最終6周目。最後の力を振り絞りスプリントをかけたが、惜しくも3着以内に入ることはできず。5ポイントで6位入賞となった。

 「思い通りに走れなかった」。一方、ポイント制ではなく、最終的な順位で争われる女子クリテリウム。「人数が少ない上、スプリントが強い選手もいたので最初から逃げた方がいいかなと思っていた」。スタート直後から先頭に立ち、1周目終了時点でできた4人ほどの先頭集団に入る。2周目通過前後からは男子クリテリウムとのニュートラルで1周ほど隊列を崩さず走らなければならない時間もあり、思うようには走れない。しかし、粘り強い走りで最後まで先頭集団を走り続け、ゴールに向けた最後の直線では、水谷彩奈(日体大)との激しい2位争いを繰り広げた。結果は惜しくも敗れ、3位でレースを終えた。

 粘りの走りで活気のある明大自転車部の姿が見えた今レース。「7月に行われる個人戦のトラック(全日本学生選手権トラック)。そしてインカレ(全日本学生対抗選手権)、国体(国民体育大会)。この三つに焦点を合わせて頑張る」(小久保)。「6月はコスタリカで世界大学選手権ロードもあり、毎週レースがあるが、大学において一番大きい大会であるインカレに向けて調子を上げていきたい」(渡部)。おのおのの目標に向かい、明大自転車部はこれからもペダルをこぎ続ける。

[安田賢司]


試合後のコメント
小久保
——今日のレースプランはどのようなものを考えていましたか。
 「1年生の時にうまくポイントが取れたことがあったので、特にプランは決めずに流れに乗るイメージでした」

——実際のレースにおいて想定通りできたところとできなかったところを教えてください。
 「前半は予想よりもペースがきつくて、点に絡むような動きができませんでした。後半はうまく立て直して、落ち着いて走ることができました」

渡部
——レース中意識したことを教えてください。
 「風があったので、風向き見ながらスピード上げるところを考えていました」