
日大との接戦制す 総合3位に終わる/春季関東学生1部リーグ戦
春季関東学生1部リーグ戦(春リーグ)最終日は、今リーグ無敗の強豪・日大と対戦した。専大戦の痛い敗退から気持ちを切り替えて臨んだ明大。最終7番までもつれ込む手に汗握る接戦となるも、何とか勝利を飾り、総合3位で春リーグの幕を閉じた。

チームの勢いを左右する1番。松田歩真(商4=野田学園)が先陣を切るも、日大のエース・吉山に無念の敗北を喫する。不穏な流れを2番・飯村悠太(商2=野田学園)が断ち切る。「今日は自分から強いボールを打って攻めていく作戦だった」と第1ゲームは落としたものの、第2ゲームで11―3の大差をつけて同点に追い込んだ。勢いに乗った第3ゲームは高速ラリーに苦戦しながらも、相手のネットミスを誘い12―10で接戦を制す。勝利に王手をかけた第4ゲームも冷静な返球を重ね、7連続得点で堂々の勝利をつかんだ。
飯村の白星に手塚崚馬(政経4=明徳義塾)も続く。一進一退の攻防が繰り広げられる場面でも粘り強さを発揮し、ストレートで勝利。しかし、その後の木方圭介(政経1=野田学園)・飯村ペアは相手の勢いに押され惜敗。5番・芝拓人(情コミ1=野田学園)もフルゲームまで粘ったものの、悔しい敗戦となった。苦い連敗を止めたのは6番・木方。「チームは2-3で負けていたが、自分が勝てば7番は勝ってくれると信じていたので、自分を信じて臨むことができた」(木方)とストレートで白星を挙げた。
3-3で迎えた7番には山本歩(商4=出雲北陵)が出場。打ちあがったボールが相手コートに入る思いもよらない展開も辛うじて打ち破り、見事2ゲームを先取した。しかし、第3、第4ゲームを落とし、優勝が決まる重要な局面はフルゲームにもつれ込む。最終ゲームは開始直後3-0と主導権を握ったものの、直後に4連続得点を許し、すかさずタイムアウト。その後は「最後のゲームなので思い切ってプレーしようと思った」(山本)と積極的な攻撃で7連続得点をマークし、見事最終ゲームを勝ち切った。
日大に4-3で勝利を飾り、春リーグを総合3位で終えた。「4-0か4-1で勝つのが自分たちの目標だった」(木方)と惜しくも目標に及ばず、優勝を逃した明大。しかし、「全体的に良い試合ができた」(飯村、木方)と確かな手ごたえをつかんだ。次の団体戦である全日本大学総合選手権にさらなる期待がかかる。
[寺井和奏]
試合後のコメント
松田
――今回の試合を次にどのように生かしていきたいですか。
「今回は負けてしまったのですが、また切り替えてやっていくしかないので、この悔しさを忘れずにインカレや秋のリーグ戦では自分がチームに貢献して優勝できるように頑張りたいです」
山本
――最終戦、優勝がかかる大一番でどのようなことを意識して臨みましたか。
「勝っても優勝はない感じだったのですが、最後は勝ってリーグ戦を終えたいという思いがありました」
飯村
――次戦に向けての課題と収穫を教えてください。
「今後はダブルスで得点を取ってチームを有利な状況にできるようにしたいです」
木方
――今後どのような練習をしたいですか。
「今回見つけた課題は右利きの選手に対してのレシーブだと思うので、そこを重点的にやりながら他の技術もレベルアップしていきたいと思います」
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