
大学日本代表・武藤 中心選手として躍動!/第47回李相佰盃日韓大学代表バスケットボール競技大会
国立競技場代々木第二体育館にて伝統ある大会が開催された。日本と韓国の学生選抜の定期戦であり、1978年に第1回大会が開催されて以来、47回目を迎えた今大会。3試合を通して勝数が多いチームが優勝となる。今大会、日本学生選抜は12人の選手が選ばれた。明大からは、武藤俊太朗(政経2=開志国際)が出場。果敢なディフェンスや要所での得点力で、中心選手としての存在感を十分に示した。
◆5・17~19 第47回李相佰盃日韓大学代表バスケットボール競技大会
▼5・17~19 対韓国学生代表戦(国立競技場代々木第二体育館)
第1試合
日本57{11―21、8―20、23―8、15―15}64韓国○
第2試合
日本53{10―18、20―16、12―10、11―11}55韓国○
第3試合
○日本77{13―17、18―17、21―6、25―26}66韓国
迎えた第1試合は「前半、チームとしても固く入ってしまって、そこの部分で点差をつけられてしまった」(武藤)と、苦しい立ち上がりに。シックスマンとして出場し、何とか流れを変えたい武藤だったが、相手の厳しいディフェンスに苦戦した。後半に入ってからは本来の勢いを取り戻し攻守のリズムがかみ合うも、リードにまでは至らず。試合を通して懸命なディフェンスを見せたが、惜しくも初戦を勝利では飾れなかった。
第2試合では武藤はスターターとして出場。日本は開始4分まで無得点という苦しいスタートとなったが、着実にゴールを決め、第3Qは2点差まで縮めた。武藤は試合前半、確実なディフェンスでチームへの高い貢献力を見せる。重要なタイミングで仲間からのパスを得点に導く、縁の下の力持ちの働きぶり。試合終了直前まで予測不可能な接戦のなか、残り4秒で武藤がポイントを狙うも惜しくも及ばず。日本は死闘を繰り広げた末、わずか2点差で勝利を逃す苦い結果となった。
第3試合も、前日に続きスターターに名を連ねる。日本は開始早々、果敢なオフェンスで先制点をもぎ取る。その後は両者拮抗(きっこう)した試合展開で、3点ビハインドで前半を終える。武藤は少ないチャンスをモノにし、チームに貢献する。そして後半、武藤と境アリーム(白鷗大)の連携からの得点がチームに勢いをつけた。積極的なディフェンスで相手を自由にさせず逆転に成功、さらに差を広げていった。その後逆転は許さず、最終スコア77―66と最終戦で意地を見せ、勝利を飾った。武藤は、試合を通して厳しいマークにあうも3Pシュート2本を含む11得点を挙げる活躍だった。
惜しくも優勝とはならなかった大学日本代表。立ち上がりの展開や連携面で課題が残る3試合となった。だが、選手それぞれが大きな収穫を得ている。「こんなにお客さんが多く入っているホームゲームは初めてだったので、少し緊張した」(武藤)と、大歓声を背にプレーした経験も今後に生きそうだ。国際試合を通して、ますます飛躍を続ける武藤から目が離せない。
[寺井和奏、橋本太陽、早坂春佑]
試合後のコメント
武藤
――代表におけるご自身の役割はどのように感じておられますか。
「ビックマンにもつけるので、ディフェンス面であったりですね。ドライブや3Pシュートも自分の役割だと思います」
――新人トーナメントに向けての意気込みを教えてください。
「明大は長くベスト8に入れていないので、この新人戦では絶対にベスト8に入って新人インカレに出場したいなと思います」
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