最終戦まさかの大敗/全日本学生選手権

 ついにインカレ最終戦。そして、オールジャパンに出場しない4年生にとって最後の試合となった7位・8位決定戦。リーグ戦連敗のリベンジに燃える筑波大を相手に、厳しい戦いが繰り広げられた。

 「最後は勝って終わりたかった」(根岸主将・政経4)というのが全部員、特に4年生の思いだっただろう。しかし、リーグ戦で本学に圧倒された筑波大の逆襲が、その思いを阻んだ。
序盤から積極的に攻めの姿勢を見せたのは筑波大。コート上の選手、ベンチ、観客席が一体となって声を上げ、プレーを盛り上げる。対して本学は、前日と同様にやはり金丸(晃・政経1)の不調が響いていた。第1クオーターからいきなりのリードを許すと、思うように追いすがれないままゲームを支配されていく。根岸主将をはじめ鈴木(政経4)、古橋(営4)、北向(政経4)ら4年生の主力メンバーが懸命にパスをつなぎ、インサイドからのシュートに持ち込むが、ディフェンスでも相手に翻弄(ほんろう)され、得点に結び付けることができなかった。広げられるばかりの点差に、チームの勢いもそがれていってしまう。第4クオーターにはこれまで出場機会の少なかった高井(文4)、五十嵐(政経4)が投入され、大きな声援が送られたが、ついに流れを引き寄せることはできず、悔しすぎる最終戦となってしまった。
試合後のミーティングで、引退する4年生は後輩たちにチームのこれからを託した。「やっと終わったんだな、という感じがした」(根岸主将)。塚本ヘッドコーチも、就任時から育ててきた選手たちの引退に、「感謝している」とコメント。最高の形で終わることはできなかったが、8年ぶりのオールジャパン出場決定は、確かに彼らがつかみ取ったものだ。今年のチームの経験を武器に、新チームでのさらなる飛躍を期待したい。