大東大にリベンジならず/全日本学生選手権

 8年ぶりに進出したベスト8での対戦校は強豪・大東大。リーグ戦連敗の雪辱に燃えた本学は、4年生を中心に気迫で相手の強力なガードに対抗していく。常にわずかな点差を追いかけ、緊迫した展開が続いた。

 大東大から1勝でも挙げれば、1部との入替戦が見えていた先のリーグ戦。しかし、2人のガードを中心とする大東大の強力な攻撃を止めることができず、無念の連敗を喫した。その悔しさを晴らすため、本学は士気を十分に上げてインカレ3戦目に臨んだ。
 苦手意識から、出だしは受け身のプレーになってしまったが、相手のファウルなどから徐々に本学の攻撃にも勢いが出てくる。金丸(晃・政経1)や北向(政経4)、川崎(政経2)の3Pシュートが今日は好調に決まり、開きかけていた点差を一気に縮めた。ディフェンスでも古橋(営4)らが大東大と互角に争い、逆転を狙える点差をキープ。リーグ戦でも活躍した相手ガードの動きを封じるべく手を尽くしながら、緊迫した状態で試合が続いた。
 迎えた最終クォーター、連続3Pシュートや相手のファウルも重なり、遂に89-85の4点差まで迫る。しかし、あと1本のパスが通らない。チームの呼吸が乱れ、そのスキを突かれて逆に大東大に攻め返されると、最後まで勢いを取り戻すことはできず、無念の敗退となった。
 試合終了後、悔しさをにじませた選手たち。プレーからも、勝利への執念がうかがえた1戦だった。インカレを最後に引退する4年生には、その思いは特に強い。「最後まであきらめず戦えたのは良かったと思う」(根岸主将・政経4)。有終の美を飾るためにも、順位決定戦として残っている2試合を全力で戦い抜いてほしい。