4年生特集

1999.01.01
 第2回目の今回は11月のインカレをもって引退した4年生の特集です。彼らに明大ハンドボール部員として過ごしてきた4年間の思いを振り返ってもらいました。また、4年間影から部を支えてきた主務の塩田さん(営4)にも迫ります。

ーーインカレの感想をお願いします。

葉玉主将
「狙うはベスト8。そして、チームを春の雰囲気に戻すことを目標にインカレに挑みました。秋季リーグ戦が終わった後に“負けた雰囲気を無くし、勝てる雰囲気にしよう”と4年生同士で話し合いました。初戦の相手は西日本インカレ1位の関大。今のメンバーでできるのは最後だから4年生を中心に一生懸命頑張った。得点が入ったあと、監督にやめろと言われるほどのオーバーリアクションでチームは春以上に盛り上がりました。また、4年生として下級生に必死にやる姿や態度を見せて来年につながるよう、こころがけました。今回のインカレで改めて“気持ち”の大切さを実感しました。そして早大には敗戦したけど、秋季のリーグ戦とは違って全てを出し切れたから後悔は無いです」
ーー4年間振り返っていかがですか。
葉玉
「4年間ハンドボールを続けることができてよかった。1年、2年の時から先輩たちを見てきてなぜ勝てないのかなど負けながらも学ぶことができた。それを活かせてリーグ戦は2部落ちしてしまったけど、自分たちの代では今までで最高の結果を残すことができた。2部落ちしてしまったことには責任を感じているけど、インカレで取り戻せた。
田村
「4年間ハンド続けてよかった。入部当初は周囲と技術的な差があったけど、4年で試合に出場することができた」

横田

「一番問題起こしたと思う。かっこいいこと言えば一生つきあっていける仲間ができた。最後までできたことに感謝したい。」
伊藤
「学年が上がるにつれて、だんだんと面白くなった!4年間続けてよかった!気は技を制す!」


「4年間明治でプレーできてよかった。仲間ができたことが1番うれしい!」


「4年間のハンドボール生活一言で言い表すなら…楽しかった♪以上!」

マネージャーから見たチーム。「マネージャーがいなくても成り立つチームが理想かな。マネがいないと困るって言ってもらえるのはうれしいんですけどね」と話すのは、明大ハンドボール部のマネージャーとして4年間部を支えた塩田加奈子さん。 マネージャーになったきっかけは「岡に誘われたから」(塩田)。我々が取材に行くと彼女は後輩マネージャーと共に、いつもせっせと仕事をこなしていた。にこにこと気さくに話しかけてくれる雰囲気にこちらも親しみをもてた。「一番まじめに部に関わっていた。感謝してますよ」(原)。
 そんな彼女も1つ上の先輩マネージャー引退時、“退部”を真剣に考えたという。「上とすごく仲良かったから、先輩が引退となったときはすごく辞めたかった。自分がこれからどう引っ張っていけばいいのかもわからなかった」(塩田)。しかし、辞めることはなかった。彼女もハンドに魅せられた一人だったからだ。
 取材をしているなかで「スタッフ側とプレーヤー側の両方に立って聞きたくないこともしっかり聞いてくれた」(田村)との声が聞こえてきた。プレーヤーではないからこそ見える視点もある。「監督が来ない日とかは“ハンド日記”をつけていた」(葉玉)。本人も、マネージャー生活を通して「ちょっとしたことに気づくようになった。どちらかの意見に偏るのではなく、幅広く考えられるようになったと、4年間を振り返り、ハンド生活で得たものを語ってくれた。
 「監督のことやチーム全体のことに向き合った今年が1番大変だった。けど、明大ハンドボール部のマネージャーをやれてよかったです!」(塩田)。
 引退を迎えた彼女は、この4年間の生活で得たものを胸に社会へと巣立っていく。