井上メイジ、初陣を優勝で飾り最高のスタートを切る/第37回東日本大学リーグ戦

2024.05.20

 新チームになって初めての今大会は新戦力の台頭などもあり、全試合で相手を圧倒する内容で優勝を飾り、目標であるグランドスラムのスタートラインに立った。

5・19 第37回東日本大学リーグ戦(中大多摩キャンパス)
〈男子〉
▼明大――1位

 予選リーグから圧巻の試合となった。1試合目の立大戦、2試合目の日大生産工学部戦とメンバーを変えながら、それぞれ6-1、7-0と勝利。明大の層の厚さを存分に発揮し、決勝リーグへと駒を進めた。

 決勝リーグ初戦は中大。王一番となったこの戦いは相手に押される場面もあった。今大会、最優秀賞を受賞した井上晴陽主将(法4=三井)が開始早々に相手に先取されるも、残り1秒で逆転したこともあり、最大のライバル相手に勝利をあげた。「先に1本取られた試合が3つあった。が、動揺しないでもう1回取り返した。彼らのメンタルもできつつあるなと思っている。かなり成長しているなと感じた」(関根晋一監督)と明大のさらなる進化が見られた一戦でもあった。

 第2試合は青学大。この一戦に次鋒で出場した土屋泰生(文1=関西福祉科学大)は開始3秒、胴突きで一本を取る。その3秒後には再び同様の技で一本を取り、わずか6秒で勝利した。「飛び込みからフックに行くと決めたのがはまってよかった」(土屋泰)。その後もすべて勝利し7-0で青学大を下した。そして最終戦となった早大戦でも土屋賢生(法3=関西福祉科学大)の膝蹴りなどもあり7-0で勝利しこの大会を優勝で終えた。

 今大会は長倉直弥(営3=明大中野)の活躍が光った。どの試合も短い時間で勝負を終わらせ監督も「組みで2本取るのにわずか30秒。すごいです」と絶賛した。また「自分の組みを信じて、ただひたすら訓練することを意識している」(長倉)と、日ごろの練習の成果が結果に表れた。新しい顔も出始めた今大会。グランドスラムに向けての挑戦は始まったばかりだ。

[竹本琉生]

試合後のコメント

関根監督
――井上主将の働きぶりについてどうですか。
 「明治を背負う主将としての期待は彼にとっては重圧でもありますが、責任なので、やはり背負うべきものだと思います。それを見事に背負い切ってくれたかなと思っています」

井上
――最優秀賞を取った気持ちはいかがですか。
 「最優秀選手というタイトルをもらえたことは嬉しいですが、1本取られたという点ではあまり満足はいってないかなという感じです」

長倉
――上級生になって心境に変化はありましたか。
 「後輩がいい試合をしたり、いい成績をとると刺激になります。自分も頑張ろうってなって、試合に出るメンバーに入りたいですし、そのメンバー争いに負けないようにしようと思います」

土屋泰
――優勝した気分はどうですか。
 「嬉しいですがそんなに満足はしてないので、これから大学4年間でどれだけ自分の実力を見せられるかが大事になるかなと思います」

山田太粋(法1=岩槻)
――試合を振り返っていかがですか。
 「元からグランドスラムをチームとして目指していたので、やっとスタートラインに立てました」