
攻守ともに強さ示す 決勝リーグ初戦勝利/秩父宮杯関東大学選手権
予選トーナメント2回戦を勝ち抜いたチームで行われる決勝リーグ。初戦の相手は法大となった。強豪相手に守備面、攻撃面両方の強さが求められる戦いとなったが、攻撃面では「パワープレーで決めた時が結構うまくはまった」(井口藍仁・商3=埼玉栄)と数的有利な状況を有効に使い得点を量産。一時は5人対3人になったキルプレーの場面でも無失点で切り抜け、守備の強固さも示した。
◆5・5~6・2 秩父宮杯関東大学選手権(ダイドードリンコアイスアリーナ)
▼5・19 対法大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)
〇明大7{1―0、5―0、1―2}2法大
強豪・法大相手にも、盤石の強さを示す戦いとなった。第1P序盤で2度キルプレーへ突入し、自陣で守る時間が続く。それでも集中した守りで無失点に抑えると7分ごろにパワープレーに入りFW佐々木清吉(政経2=八戸工大一)が先制点を獲得し、流れをつかむ。「反則で出だしが悪くなってしまった」(FW寺内理雲・政経1=駒大苫小牧)という反省点もあったが、その後も無失点で第1Pを終えた。
続く第2Pでは、開始4分でパワープレーに入り2得点目を挙げると、その後は法大が反撃を仕掛ける。互いにシュートを打ち、リバウンドを取り合う流れが続くが、明大がその流れを破った。FW大竹広記主将(営4=白樺学園)がゴール裏からのパスに合わせてシュートを決めると、そのわずか25秒後には井口が相手ディフェンスも置き去りにして真ん中から駆け上がりシュート。「前回の試合でもシュートを打ったが、思ったほど得点が入らなかったので、しっかり打って決めるというのを意識した」(井口)。怒涛(どとう)の2連続得点で、再び攻撃の主導権を握った。寺内の大学初ゴール、DF村社海莉(文3=埼玉栄)の2試合連続となるゴールでさらに得点を重ねるが、第2P残り時間1分で、まさかの5人対3人のキルプレーに突入。自陣でディフェンスに徹することを強いられた明大だが、GK吉田尋(法1=北海道清水)らを中心に守り抜いた。
第3Pは、相手のオフェンスのプレッシャーが強まり、攻守が激しく入れ替わる展開に。キルプレーでの2失点を許すも「後半でもより動けるように(トレーニングを)やってきた」(寺内)おかげで、終盤まで全員で走るアイスホッケーを貫いた。
決勝リーグ初戦で5点差をつけて快勝した明大。「ペナルティーで苦しい時間が続いてしまったけど、その後はしっかり修正して、自分たちのやりたいことできていたから勝利につながった」(村社)。決勝リーグという猛者たちが集う戦いはまだ続くが、その強さを遺憾なく発揮することだろう。
[中川美怜]
試合後のコメント
村社
――守備の面でチームとして意識していたことはありますか。
「相手はディフェンスがすごくいい選手が多いので、ディフェンスからのシュートを打たれて、キーパーが見えなくなるというのが失点の形として嫌な感じになると思いました。そのシュートをしっかり打たせないで、ゴールとの間にしっかり立つことなどを意識していました。そうして1年生もシュートブロックをしていたので、やりたい守り方というのはできていたと思います」
井口
――2得点挙げましたが、それぞれの得点を決めたシーンを振り返っていかがですか。
「相手を崩して決めるというのが多かったと思います。それもこの1週間で練習して、成果が出てたので良かったと思います」
――攻撃面を振り返ってみていかがですか。
「結構シュートも打っていたと思うんですけど、みんなもゴールの枠内にシュートとか打ってリバウンドで決めていたので、そういうところが良かったかなと思います。」
寺内
――公式戦初得点の感想を聞かせてください。
「前の試合でたくさんチャンスをもらったけれど外してしまったので、今日は絶対取ろうと思っていました。(決めたのは)リバウンドだったんですけど、絶対決めようと思って決められたのでちょっとホッとしました」
――今後に向けての意気込みをお願いします。
「初ゴールを取りたいと思っていて、ここで取れたので一安心できたと思います。ここからはもっと上げて、もっと点数取れるように頑張りたいです」
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