
法大に大差をつけ勝利/関東大学春季交流大会Aグループ
白星スタートで開幕した関東大学春季交流大会(以下、春季大会)。法大と相対した第2戦はBK陣を筆頭に計14トライを挙げる見事な勝ちっぷり。春季大会優勝に向けて、より弾みをつけた一戦となった。
◆5・19 関東大学春季交流大会(八幡山グラウンド)
▼対法大戦
〇明大90{41-12、49-14}26法大
最初の得点は試合開始3分。敵陣22メートルライン付近にタッチキックを成功させると、ラインアウトからBK陣がパスをつなぎ最後は右ウイング安田昂平(商4=御所実)が抜け出し先制点を決める。「みんなが強いアタックをしてくれたので自分の役割を全うできた」(安田)。直後にはフルバック為房幸之助(商1=常翔学園)が技を見せた。ステップで自陣から一気に敵陣15メートルライン付近まで前進すると、最後はスクラムハーフ柴田竜成(営3=秋田工)がインゴールへ。試合中盤には法大に連続トライを許す場面もあったが「コネクションの部分でしっかり全員が話すことができて、かなり修正につなげられた」(ナンバーエイト木戸大士郎主将・文4=常翔学園)と、チームでコミュニケーションを取り迅速に課題を改善。37分には法大のセットプレーミスからターンオーバーすると、左ロック田島貫太郎(政経4=東福岡)のオフロードパスが通り左ウイング金昂平(政経4=大阪朝鮮)が得点を重ねた。明大は前半だけで7トライを挙げ、41-12で試合は折り返しを迎えた。
後半も序盤から明大BK陣の勢いは止まらない。木戸のハイパントキャッチから金昂が走り抜けると今試合2本目のトライ。「スペースがたくさんあって、相手のセットも速くなかったのでうまく外に運ぶことができた」(金昂)。金昂は計3トライを挙げ、他にもキックパスでチームのトライをアシストするなど今試合かなりの存在感を発揮した。「今年になってからAチームとして絡むことが多くて、10番をやったりとポジションの幅も広いので注目している」(秋濱悠太・商4=桐蔭学園)。メンバーからも期待している選手として名前が挙がる金昂の今後のプレーにも注目だ。またリザーブメンバーも大量得点を挙げた今試合。坂本公平(情コミ4=東福岡)は途中出場にもかかわらず2トライ、コンバージョンも100パーセントという成績を収めた。「後半少ししか出られなかったがトライも取れてキックも全部入ったので良かった」(坂本)。ウイングを中心に、前半に並ぶ7トライという好成績を記録した後半。最終スコア90-2と、流経大戦に比べ失点も抑えて2勝目を飾った。
次戦の相手は、明大同様ここまで2勝0敗の慶大。決して油断のできない強力なタックルを武器とした相手である。明大の力強いFW陣と突破力のあるBK陣が次戦ではどのような躍進を見せてくれるのか、今から期待が膨らむ。
[成田美彩子]
試合後のコメント
木戸
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「今週から“15アライブ”というテーマでアタックは意識しています。今日は80分間コネクションして、しっかりつながるところでハドルも組んで、その時も誰かが勝手に話すのではなく、全員がその話を聞けたことはすごく良かったと思います」
右ロック佐藤大地(法4=国学院栃木)
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「最初の入りは良かったんですけど、中盤で取られた後に流れが悪くなりました。けれどそこでコミュニケーションを取ってすぐに悪い流れを切れたところは良かったと思います」
柴田
――BKのオフェンスとディフェンスはそれぞれ振り返っていかがですか。
「BKのアタックはしっかりモメンタムを作れてて、スペースにもアタックできてたので良かったと思います。ディフェンスもしっかり上げ切ることができたので良かったです」
スタンドオフ萩井耀司(商1=桐蔭学園)
――今日の試合に向けて練習で意識したことを教えてください。
「初のスタメンということで、やっぱり10番としては試合で勝たせなきゃいけない気持ちがあったので、ゲームメークのところををしっかり練習から意識して、今日の試合でも取り組みました」
金昂
――今日の試合の良かった点を教えてください。
「ボールを持った時に前を見れてランで判断できたところです」
安田
――後半をベンチで見ていていかがでしたか。
「みんな爆発してくれて、とても形でトライも取れて雰囲気も良かったので、これから強くなるなと思いました」
坂本
――ハーフタイムではどのようなことを話されましたか。
「結構アタックとかは良かったんですけど、もう少しラインを浅くしよう、深くしようとか細かいところを話して、後半はそれが結構できていたので良かったと思います」
秋濱
――今後に向けて意気込みをお願いします。
「また少しチームからは離れてしまうんですけど、しっかり戻ったらいつでも出られるようにしっかり準備してチームに貢献していきたいです」
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