(3)4連覇のカギを握る・本藤
最上級生としての自覚
昨年12月、本学は圧倒的な強さを誇った中栄前主将(なかえ・平19政経卒)のもと、団体インカレ3連覇を達成。しかし、同期の黒田主将(営4)や吉田(政経4)が試合で活躍する中、本藤は1試合も出場できなかった。「チームの優勝はうれしかったが、心から喜べなかった。悔しい」と本音を漏らす。中栄前主将たちが引退し、試合出場の機会が増えた本藤。同時に4年生としてチームをまとめていかなければという自覚が本藤の中に徐々に芽生える。「今までは上級生がいて、やってくれるという甘えがあった。これからは自分たちがやらねばという責任感が生まれた」。責任感が生まれたことで、本藤はチームの盛り上げ役に徹する 。「盛り上げ役としてチームがやりやすい方向へ持っていきたい」。その芽生えた自覚、責任感は6月の選抜で形となって表れる。チームは準優勝に終わったものの、個人としてはただ1人全勝するなど、実績でもチームを引っ張る存在へと成長していった。
そして今、団体戦では主に参将を任されている。「参将は展開によっては大将・副将につなげて勝負を決められる重要なポジション」と自らの役割をしっかりと自覚する。チームの流れを握る位置だけにまさに盛り上げ役の本藤にはうってつけだ。重要な役割を担うからこそ、団体インカレを見据え、夏合宿では筋力トレーニングを徹底的に行った。その後、「体に安定感が出てきた」と確かな手応えをつかみ、団体インカレでも活躍を誓う。いよいよ今週末、本藤にとっては最後となる団体インカレを迎える。「絶対に4連覇」と意気込みは十分。インカレ4連覇のカギは本藤の拳が握っていると言っても過言ではない。
◆本藤潤一 ほんどうじゅんいち 政経4 豊橋中央高出 176㎝・70㎏
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