東大戦 20トライの大量得点で大勝/定期戦

2024.05.19

 夏日の中行われた東大戦。終始主導権を握った明大が勝利した。パワーある突破で相手を圧倒し124点の大量得点を挙げ、さらにディフェンスでも相手を5得点に封じ込め勝利を収めた。

◆5・18 定期戦(明大八幡山グラウンド)
▼対東大戦
◯明大124{69ー5、55ー0}5東大

 開始1分、左センター白井瑛人(商1=桐蔭学園)のチャージからのトライで始まった東大戦は明大の大勝で終える展開となった。13分にはラインアウトからのモールでフッカー金勇哲(営4=大阪朝鮮)が、さらに18分には左ウイング大和哲将(政経1=佐賀工)のブレイクからのパスでスタンドオフ仲間航太(文3=常翔学園)がグラウンディング。そして仲間の2連続コンバージョン成功で前半20分の時点で31点を挙げる。勢いそのままに28分、左プロップ檜山蒼介(情コミ2=尾道)のランから大和へのオフロードをつなぎインゴール。35分には仲間の飛ばしパスから金勇が2トライ目を挙げる活躍を見せ、前半を69ー5で折り返す。「2トライ目は周りが余らせてくれて、ポストにたまたまいてトライを取れたので、チームで取れたトライだったのでよかった」(金勇)。

 選手の半数以上が入れ替わった後半も、前半同様に明大が試合をコントロールした。8分に途中出場の中村つぐ希(営1=目黒学院)が走り込んで後半初得点を挙げると、18分にはFWが相手ボールスクラムを押し込みボールを奪う。最後は1年生の雨宮巧弥(法1=山梨学院)がインゴールに飛び込んだ。続く20分に途中出場の川村心馬 (法3=函館ラ・サール)が外でボールを受け取りトライすると、その後も立て続けにトライを連発。ハットトリックを決める偉業を成し遂げた。「前半見ている間に、後半メンバーとどこが空いているか話した上でのトライだったので、全員で取ったトライという認識」(川村)。前半69得点を取った明大は攻撃の手を緩めることなく後半も55得点。80分間で124得点を取り東大戦を大勝で終えた。

 ルーキー雨宮の2トライや川村の途中出場からのハットトリックなど、紫紺ジャージーを目指すメンバーの躍動が多く見られた東大戦となった。春の対抗戦はまだ続く。これからも彼らの活躍に期待したい。

[佐藤比呂]

試合後のコメント
ゲームキャプテン・金勇

――今日の試合の良かった点、反省点を教えてください。
 「反省点はまだ弱い部分があって、そこでペナルティもあったのでこれから修正していかないといけないかなと思います。良かった点は抜けた後のサポートであったりとか、そういう部分の意識は非常に高くできていて、トライも多く生まれたので良かったです」

仲間
――途中の独走シーンを振り返っていかがですか。
 「最近セブンズの活動を始めてからランに自信がついてきたので、思い切ってランで見せるところは見せられたかなと思います。最後まで行き切るのではなく、味方を使い切るところまでできたので、あのワンプレーだけだったら100点かなと思います」

川村
――120点を超える大勝になりましたがいかがですか。
 「あまり120点取ったなという実感はなくて、1対1で勝っての結果なので、特に点差が開いたなとは思いませんでした」

田中景翔(文2=常翔学園)
――どのようなゲームメークを意識していましたか。
 「僕からは、1人目の出方とか、2人目の寄りの速さのところを意識してほしいと要求をしていました。そこをみんなやってくれたのでテンポの良いアタックができたと思います」

白井
――今日の試合を振り返っていかがですか。
 「個人としては、出場時間の割にボールタッチ数とか回数がちょっと少なかったので、そこに関してはハードワークできていなかったです」