
明大勢全勝!! シングルス2人、ダブルス1組が準決勝進出/関東学生トーナメント5日目
春関5日目、明大からはシングルス2人、ダブルス1組が出場した。上位シードとの対戦を制し出場した全選手が勝ち残り、6日目に弾みをつける結果となった。
◆5・11~17 関東学生トーナメント(有明テニスの森)
▼5・16
[男子シングルス準々決勝]
〇鈴木久 2{6―4、7―5}0 有本(慶大)
[女子シングルス準々決勝]
〇鈴木渚 2{6―2、6―3}0 西(慶大)
[女子ダブルス準々決勝]
〇鈴木渚・五十嵐唯組 2{6―4、6―2}0 中川原・長谷川組(山学大)
【男子シングルス準々決勝:鈴木久統(政経4=湘南工科大付)VS有本響(慶大)】

(写真:サーブを打つ鈴木久)
前日の明大対決を制し、迎えた準々決勝の相手は有本だ。「ちょうど1週間ほど前に練習試合で戦ったことのある相手。その時は1―6、0―6で負けていた」。雪辱を果たし、そして準々決勝敗退の昨年度の自分を超えるため、何としても負けられない戦いだった。
試合は序盤から荒れた展開となった。相手のサービスゲームである第3ゲームをブレークするとすぐさまブレークバックされ、2―3で迎えた第5ゲーム。「メンタル的にもきつかったが、そこで自分のサービスゲームをしっかりと取り切れたことがファーストセットを取れた要因だと思う」。2ゲームを連取され、勢いに乗る相手に4回ものジュースに持ち込まれるも、このゲームを死守。完全に流れをつかんだ鈴木久は相手に1ポイントも取らせず、ストレートで3ゲームを獲得し、6―4でこのセットを制した。
続く第2セット、最初にゲームメーカーとなったのは有本だ。鋭く、かつ正確なラリーに翻弄(ほんろう)され、早々に第2ゲームでブレークされてしまう。1―4と大幅なリードを許すも「差のある1-4じゃないと思った。応援に来てくれた人たちのために諦めない気持ちを持って集中力を切らさずプレーできた」。コースの厳しいバックハンドラリーで相手の甘い球を誘い、確実にチャンスをモノにしていく。第6ゲームから3ゲーム連取の追い上げを見せ、勢いそのまま7―5で勝利をつかんだ。敗戦経験のある相手にリベンジを果たし、見事ベスト4進出を決めた鈴木久。「コートに立ってみたらどっちが勝つかわからない。自分のやるべきことをやるだけ」。目指すは頂点だ。どんな相手にも屈せず、果敢に挑み続ける。
【女子ダブルス準々決勝:鈴木渚左(国際4=野田学園)・五十嵐唯愛(政経3=四日市商)組VS中川原・長谷川(山梨学大)組】
ベスト4を懸けた戦いは明大に軍配が上がった。第1セット序盤、細かいミスが重なり山梨学大にリードを許す。「自分にいらついてしまってそれがプレーや態度に出てしまった」(鈴木渚)。ゲームカウント1―4で迎えたレシーブゲーム、ラリーで粘りを見せ相手のミスを誘うと、最後にはボレーを相手の足元に沈め、見事ブレーク成功。勢いに乗った明大ペアはコートを広く使い右に左に相手を揺さぶる。「クロスを繋げるなどプレー的にも気持ち的にも我慢することを意識した結果、だんだんリズムが合ってきて流れがつかめた」(鈴木渚)。「自分たちのミスが圧倒的に減ったことと大事なポイントとかで強気な姿勢で前に入り続けられたことが良かった」(五十嵐唯)。ラブゲームでのブレークを含む5ゲームを連取し、第1セットを逆転の末に制した。
「流れが良かったからセット間の休憩を短くした」(五十嵐唯)。第1セットのまま流れを切らせたくない明大だったがいきなり出ばなをくじかれる。ダブルフォルトやボレーでのミスが目立ち開始早々ブレークを許してしまう。しかし第2ゲームで2回のジュースの末、このゲームを獲得し意地を見せる。「渚左さんが相手のナイスショットを拾ってくれてそれが相手のミスにつながったり、そういうポイントを重ねたのが大きかった」(五十嵐唯)。勢いに乗った鈴木渚・五十嵐唯ペアを山梨学大は止められず最終スコア6―2で白星を上げた。
「インカレインドアから組んできてダブルスの練習をたくさんしてきた。いいプレーが出来れば絶対優勝できると思うので明日も頑張る」(鈴木渚)。このペアでのダブルス初優勝に向けて快進撃は止まらない。
6日目はいよいよ準決勝。優勝を目指し必死に戦う明大勢から目が離せない。
[井手満菜、保坂啓太郎]
試合後のコメント
鈴木久
――試合を終えて今のお気持ちはいかがですか。
「率直に嬉しいです。去年はベスト8で負けてしまって、今年は去年よりも一本でも多く勝ちたいって思っていて、ベスト4を最低限の目標としていました。そこでベスト4に来られたことは成長を実感できるし、すごく嬉しいです」
――今試合の良かった点と反省点を教えてください。
「良かった点は、やはり大事なところを取り切れたことです。反省点はフォアの簡単なアンフォーストエラーが何度か目立ってしまったので、このままではさらに上には勝てないと思うので、できる限り改善して明日に臨みたいです。もっと相手は打ってくるタイプだと思うんですけど、そこに引かず、自分から攻めようという気持ちを忘れずに頑張りたいと思います」
鈴木渚
――今のお気持ちを聞かせてください。
「このペアになって、インカレインドア(全日本学生選手権)から踏み出したペアなんですけど、絶対にダブルスで優勝するっていうのを決めて頑張ってきたので、まずはベスト4に入ることができて嬉しいです」
――第2セットを振り返っていかがですか。
「ちゃんとクロスにいいボールで相手を押し込んで、センターに来たボールは前がちゃんと止めるっていう基本的なことができていたので、ポイントを重ねられたのかなと思います」
五十嵐唯
――今のお気持ちを聞かせてください。
「去年のこの大会は2回戦で終わってしまっていたのですが今大会ではベスト4まで来れてポイントも上がると思うし、インカレに向けてだんだん勝っていくことでいい流れができていると思うので、今日の試合は勝てて良かったです」
――第1セットを振り返っていかがですか。
「ファーストセットの入りは悪かったんですけど、プレー面で渚左さんが引っ張ってくださっていたので、渚左さんに頼りすぎずに、自分も行くところは行かないといけないと思って、強気な姿勢で前に出ました」
関連記事
RELATED ENTRIES