新体制好スタート! 女子総合1位 男子総合2位/関東学生選手権春季大会

2024.05.15

 4日間に渡る、関東学生選手権春季大会が開催された。女子は2種目の団体戦ともに優勝を飾り、見事総合優勝を果たす。男子は惜しくもライバル・日大に数点及ばず2位となるも、それぞれが収穫を得た試合に。今シーズンの幕開けとなる大会で上々のスタートを切った。

◆5・9~12 関東学生春季大会(栃木県ライフル射撃場)
▼男子総合
明大――2位

▼女子総合
明大――1位

[男子]
 ライバル・日大との接戦の末、惜しくも優勝には届かなかった。10mエアライフル立射、50mライフル3姿勢の両種目でレギュラーメンバーとして戦った河本弦希(法2=鶯谷)は「悔いの残る試合になってしまった」と振り返る。そう反省した50mライフル3姿勢では、緊張感にも飲まれ、思うように得点が伸びなかった。だが河本はすぐに先を見据えており「今はひたすら練習量を積み重ねる。貪欲に、先輩方の力も借りていく」と前向きな姿勢を見せた。同じくレギュラーメンバーである、鈴木航太(国際4=横須賀総合)は50mライフル3姿勢に出場。ファイナルでは自己ベストを更新し見事個人戦優勝を手にした。また、関口慈英(政経3=国際学院)は両団体種目で表彰台に登るなど、上級生が確かな実力を示す。総合準優勝という結果についても「年度始め、最初の試合としていいスタートが切れた」(内田英寿主将・商4=明大中野)と、課題はありつつもチーム全体としての成長を実感する大会となった。

[女子]
 全日本学生選手権(以下、インカレ)6連覇中の実力を存分に発揮した。中でも明大の強さをひときわ示したのが、10mエアライフル決勝。世界大会で活躍する野畑美咲(商3=由布)が安定した射撃で高得点を積み上げる中、ルーキーの泰地陽詩(商1=城南)も高い集中力を見せ、明大勢で大接戦となる。最終盤にはまさにお互い一歩も譲らぬ展開となり、高得点である10点台後半が連発するハイレベルな戦いに。最後の一射でわずかにリードした野畑が優勝を果たし、泰地は堂々の準優勝を飾った。さらに3位には三浦莉桜(商4=足羽)が入り、この種目の表彰台を明大勢が独占。「(表彰台に登った)3人は全員、日本ライフル射撃協会の強化指定選手に登録されているので実力は十分あると思う。(加えて、)部内で技術や知識の共有を積極的にやっているので、それが生きているのかな」(三浦)と、強さの要因を語った。他種目でも圧倒した女子は、総合でも優勝を果たした。

 今大会の明大は、競技中のチームメートに大きな声援を送る姿も目立った。「全員にとって話せる場所がある、相談できる場所がある、という環境をしっかり作っていけたらなと思っている」(三浦)と、上級生が明るい雰囲気づくりに取り組んでいるようだ。〝チーム〟としての意識を高める中で、個人個人がますます成長し、強豪・明大射撃部は今年度さらに躍進するに違いない。

[橋本太陽]

試合後のコメント
内田
――今後の目標を教えてください。
 「インカレの男女総合優勝を掲げて活動していきます。個人としてもインカレ個人優勝を目標にして、毎日しっかり練習に励みたいです」

三浦
――今大会を振り返っていかがでしたか。
 「新入生が入ってきて新しい風が吹いてる中での試合でした。みんな楽しんでできたかなと思います」

野畑
――今後さらに成長するために改善したい部分はありますか。
 「やはり1番は考え方ですね。決勝に残るのが当たり前になるような精神面をもって挑みたいなと思います」

河本
――今後の目標を教えてください。
 「インカレに向けて調整して日本新記録を目指します。全種目で優勝という目標にも向けて頑張っていきたいです」