
新たなスタート 『東京2025世界陸上』ロゴ決定/東京2025世界陸上大会ロゴ発表メディアイベント
陸上界に新たな一ページが刻まれた。2025年9月13日から行われる『東京2025世界陸上』のロゴ発表イベントが会場である東京・国立競技場で開催された。イベントには小池百合子東京都知事をはじめ、ロゴのデザイナーである中川亮さんやアスリートの北口榛花(JAL)、橋岡優輝(富士通)などが登壇し大会に向けそれぞれの思いを語った。
多くの報道陣が詰めかける中、注目のロゴ発表イベントが行われた。大会の象徴となるロゴは①人々に親しまれ、多くの参画を得ること②未来を担う子どもたちが世界陸上に参加できること③東京、日本の魅力を世界に向けて発信することという三つの方針のもとで開発。デザイン案は一般公募から集まった368点をデザイナーやアスリート、公募によって選ばれた委員を含んだ委員会が選定した。
選定委員会委員長である木村雅彦氏は「今回のロゴはデザイナーだけでなくアスリートの皆さんやオーディエンスを代表する皆さんと平等に議論しながら競争する形で選んでいった。そのプロセスはそれぞれが教え合う、とても楽しく学びの多い時間だった」と審査の過程を振り返った。ロゴデザイン作者である中川さんは「東京の都市コードである〝TYO〟の3文字をモチーフにし、陸上競技の持つより速く、より高く、より遠くにというイメージをデザインとして表現しました」と大会ロゴに込められた意味を語る。北口、橋岡はそれぞれ「日本と陸上を象徴する素晴らしいロゴ。これから世界中のアスリートがこのロゴの場所を目指して切磋琢磨(せっさたくま)してくると思うので、自分もしっかり準備できたらいいなと思う」(北口)、「日本らしい和のテイストと直線が表すトラックの雰囲気がうまく合っている。このロゴが世界陸上のアイコンになるのは僕自身とてもうれしく思うのと同時に本当に頑張らないといけないと思う」(橋岡)と来年に迫る大会に向けて意気込んだ。発表イベント後、北口と橋岡は小学生との交流イベントに参加。未来を担う子どもたちに陸上の楽しさを伝えた。
2年に一度の祭典である『世界陸上』。より速く、より高く、より遠くを目指す世界中のトップアスリートが東京に集い、競い合う。人間の限界に挑み、超えていく選手たちの姿をあなたの目に焼き付けてみてはいかがだろうか。
[島田五貴]
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