春リーグ開幕! 5点差をつけ初戦快勝/秩父宮杯関東大学選手権

 関東大学選手権(以下、春リーグ)がいよいよ開幕した。初戦の相手は慶大。格上を倒し勢いに乗る相手だが、明大は揺るがない強さを見せた。常に攻撃の姿勢を崩さず、試合の総シュート数は驚異の80本を記録し、大差をつけて勝利した。

◆5・5~6・2 秩父宮杯関東大学選手権(ダイドードリンコアイスアリーナ)
▼5・11 対慶大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)
〇明大7{3―0、2―1、2―1}2慶大

 やはり、新体制の明大も強かった。第1P序盤はパックの奪い合いが続いたものの、一度つかんだ流れを離さない明大。開始4分半、ルーキーのFW寺内理雲(政経1=駒大苫小牧)がパスを受け、左サイドを駆け上がりパックを放つと、ゴール正面に駆け上がってきたDF村社海莉(文3=埼玉栄)が先制点を決めた。「慶大は足を使ってプレーしてくるチーム」(DF馬場杏爾・政経4=駒大苫小牧)。そんな相手にも「全員で泥臭く足動かしてゴールに向かおうという形で試合を始めた」(FW大竹広記主将・営4=白樺学園)。全員が一丸となり、攻撃の主導権を握り続ける展開が続く。開始7分半、18分にそれぞれ追加点を獲得。第1Pは3点獲得、無失点という圧巻の強さを示した。

 続く第2Pでも勢いは止まらない。開始わずか15秒、ゴール正面からFW佐々木宥弥(政経3=武修館)が得点をあげた。完全に明大が試合を掌握したが、その後キルプレーに突入すると相手にゴールを許してしまう。「やはり失点は0で終わりたかった」(大竹)。その思いから1分後にはすぐに得点を返す。キルプレーから不利な場面は生まれたものの、今試合最多シュート数である34本を記録した。最終Pでもミスからの失点は生まれたものの、19本の総シュート数から2得点をあげ、終始流れを渡さずに試合を終えた。

 ディフェンス面ではGK渡邊周(文4=武修館)、第2P終盤以降はルーキーのGK吉田尋(法1=北海道清水)が出場した。「どちらが正GKになるか分からない状況。お互い競い合って高め合ってほしい」(大竹)と攻撃のみならず、守りの面でも今後に期待のかかる姿を見せた。他の強豪校との試合も続く中で、守りの要となるに違いないだろう。

 「試合の終盤やピリオドの終盤にセーフティーにやらなければならないところで長いパスを通してしまうというのが課題」(馬場)。強さを示した試合の中でも、今後に向けての課題を見つけ、成長の兆しも見えた今試合。上位チームとの試合が続く中ではあるが「目標はもちろん優勝だが、優勝の仕方やその内容にこだわって優勝していきたい」(馬場)。強さにおごらない姿から、ますます目が離せない。

[中川美怜]

試合後のコメント
大竹
――新体制のチームについてどう感じられていますか。
 「今年のチームは1年生がフレッシュで勢いがいいチームなので、負けないように、上級生も結構刺激を受けて、チーム内の競争が激しくなるようなチームです。フレッシュさも出しつつ、上級生の落ち着きという良さもあるので、そのあたりはチーム一丸となっていいいような雰囲気でできているかなという風に思います」

――1年生の選手たちはいかがですか。
 「走って泥臭くゴールに向かってくれます。チームの下のセット、3セット目に1年生が多いですけど、結構助かるようなプレーをしてくれることが多いです」

馬場
――試合に向けてどのような準備をしてきましたか。
 「ゴールデンウィーク中に関西合宿へ行って、そこでずっと陸トレと氷上の3部練習をやって体力つけたっていうのはあります。それが活きたのが今日の第1Pで足がよく動いた要因かなというのはあります」