早大を突破 粘り強い攻防でつかんだ5連勝/春季関東学生1部リーグ戦

2024.05.12


 大会
日目、春季関東学生1部リーグ戦(以下、春リーグ)全勝で戦目迎えた対戦相手は宿敵・早大。接戦になるも、粘り強く戦い続けた明大は勝利し、開幕5連勝を飾った

 「まずはチームに1点を絶対持って帰る」(芝拓人・情コミ1=野田学園)。初めてのトップバッター起用となった芝は「積極的に自分から攻めて、思い切って試合していく」と早大のエース相手に第1ゲームを11―1で奪う。しかし流れをつかみ切れず、2ゲームを連続で落としてしまう。その後は「少し違ったボールや展開を送ることを意識して試合した」(芝)。サーブからの攻撃で流れを取り戻し、2ゲームを連取。見事勝利し、チームを勢いづけた。2番手・松田歩真(商4=野田学園)はフォアハンドを武器に有利な展開に持ち込み、流れをつなぐ。3番手・飯村悠太(商2=野田学園)は相手の強打に苦しみ第1、3ゲームを落とし後がない状況に。それでも「順回転のサーブが長くなって打たれることが多く、短いサーブからの展開をするためにバックサーブを使った」(飯村)と戦術を変更。相手の強打を封じ込め、逆転勝利を果たした。

 昨年度の全日本大学総合選手権・個人の部王者の濵田一・徳田ペアに挑んだ4番手の手塚峻馬(政経4=明徳義塾)・木方圭介(政経1=野田学園)ペアは、相手のコンビネーションに押され敗戦。前ゲームの悔しさを晴らすべく、第5試合で木方は過去の対戦で勝利を挙げたことのない野田学園の先輩・徳田との再戦に臨んだ。「挑戦者の気持ちで向かっていこうと思って、自分が最後までやり切るという気持ちで試合に入った」(木方)。バックハンドを得意とする相手に対し、レシーブ、サーブの配球などに工夫を凝らす。一進一退の攻防を繰り広げ、2―2で最終ゲームへ。「(最終ゲーム前に松田から)『1歩前についてブロックをしていこう』っていう話をされて、そこからいい流れになった」(木方)。見事開幕5連勝を果たし、春リーグ制覇にまた一歩近づいた。

 ここまで勝利が続く明大。次戦の相手は前年度の春リーグで敗北を喫した専大だ。「全勝で優勝することが明大卓球部の目標なので、しっかり調整していい状態で試合に臨みたい」(芝)。前年度の悔しさを胸に、王座奪還に向け邁進(まいしん)する。

[杉本菜緒]

試合後のコメント
手塚
――今日の試合のテーマを教えてください。
 「今日の早大戦は春リーグで優勝するための、1番大事な試合だと思ったので、心の準備はできていました。上やベンチからの応援のパワーが勝利につながったと思いました」

松田
――後半戦に向けて意気込みをお願いします。
 「期間が空くので、この(後半戦までの)期間をどのように過ごすかで、また変わってくると思います。去年の春リーグは後半戦で2回負けて残念な結果に終わってしまったので、ここからさらに気を引き締めて練習を頑張っていきたいです」

飯村
――2ゲームを先取されて後がない状況でしたが、挽回できた要因などはありますか。
 「焦らず落ち着いてやるべきことを決めてプレーできたので、逆転できたと思います」

木方
――今日の試合を振り返っていかがですか。
 「ダブルスは最初、全日本大学総合選手権・個人の部優勝ペアで格上相手だったので、思い切って最初からやっていこうという話をしていたんですけど、 相手の一つ一つの技術の質が高くて、自分たちの練習してきたプレーでうまく波に乗れなかったのが敗因です」


――後半戦に向けて準備することなど教えてください。
 「今回の試合で出た反省点や改善できるところなどを、少しずつですが修正していって、 次の試合ではもっといいパフォーマンスができるような準備をしていきたいと思います」