
深澤、道幸が自己ベスト大幅更新! 成長光る2日目/全日本学生個人選手権
中量級選手が出場する全日本学生個人選手権2日目。最上級生の深澤陽生(政経4=松商学園)は、安定した試技でトータル自己ベストを16キロも更新した。数々の大学がひしめき合う激戦の階級であり順位は振るわずも、おのおの前回大会から記録を伸ばし成長した姿を見せた。
◆5・10~12 第70回全日本学生個人選手権(はびきのコロセアム)
▼67キロ級
深澤――7位(S105 J137 T242)
中野――記録なし
▼73キロ級
木村――8位(S120 J135 T255)
道幸――9位(S121 J132 T253)
▼81キロ級
堀口――9位(S110 J130 T240)
※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル
67キロ級は2人出場。昨年12月の全日本大学対抗選手権後初の公式戦となった深澤は「パワーをためていた分、少し重い重量でも触れるなと考えていた」と、2本目では自己ベストからプラス4キロの105キロを成功させる。ジャークは2本目の136キロの失敗が響き、3本目は137キロと目標の140キロには届かなかった。それでもトータル記録は過去最高を更新し、たくましく大学ラストシーズンの始まりを飾った。中野龍斗(政経2=水島工)はスナッチの1本目109キロは余裕を見せ成功するも、2、3本目は挙上後も腕を伸ばし続けるプレスアウトの痛い反則。続くジャークもフォームが崩れ3回連続失敗と、悔しくも昨年度同様記録なしで終えた。
3月の全日本学生新人選手権からの飛躍が試される木村梁(営2=紀北工)と道幸昌広(政経2=若狭東)。木村はケガに苦しみ記録を落とすも、道幸はスナッチで3キロ、ジャークは10キロ記録を伸ばし、満足げな表情を見せた。最後に登場したのはルーキーの堀口実篤(政経1=宇陀)。「高校と違い大学は大人数で応援してもらって、力が出た」と振り返るも、入学後初の公式戦に緊張の色が濃く記録は伸び悩んだ。
3日目は+109キロ級の昨年度覇者・寺西洸士郎(営4=滑川)が登場する。今大会3人目のメダリストの誕生に期待がかかる。
[杉田凜]
試合後のコメント
深澤
――ジャークを振り返っていかがですか。
「自分の得意なクリーンの動作が少しいつもよりも前に持っていってしまい、クリーンをした後に前まで歩いてしまったりして少し重心がぶれていたなという風に思いました。2本目も絶対取りたい重量でしたが落としてしまって。あれが取れていたら3本目140キロまで絶対挑戦できたと思っているので、それは悔しいなと考えています」
中野
――次の東日本大学対抗選手権(以下、東インカレ)に向けて意気込みをお願いします。
「東インカレに出るには、深澤先輩と自分が戦って勝った方が出るので、今年度こそは勝って東インカレ出たいです。出てからがスタートだと思うので、スタート地点に立って、自分のスナッチはまだ上位にも頑張ったら食い込めると思うので、今後も伸ばしていきたいと思います。とりあえずスナッチで点数稼いで、ジャークでトップ狙うのはだいぶ厳しいので、今でもクリーンはだいぶ改善されてきているのであとはジャークですね。完璧に一発でバシンって取れるようになりたいと思います」
木村
――全体的な振り返りとしていかがですか。
「1週間前ぐらいにちょっとケガして、コンディションは良くなくて。ギリギリで調整して、痛みがなくなって出場しました」
道幸
――スナッチの前、監督とはどのようなコミュニケーション取りましたか。
「自分がスナッチでタッチの時に潜ってしまうっていう、シャフトの高さを出すのが重要ですが自分の体を下に潜らせてしまう悪い癖があるので、 そこだけ注意して高く引き上げることを強く言われました」
堀口
――今後の競技生活で頑張りたいことはありますか。
「今後はお手本となれる競技をしたいなと思っていて、誰からでもこの人はフォームうまいなっていうような選手になりたいです」
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