駒大、中大に勝利! 4年生が存在感見せる/春季関東学生1部リーグ戦

2024.05.11

 大会2日目を迎えた春季関東学生1部リーグ戦。開幕から連勝スタートで勢いに乗る明大は駒大、中大と対決。駒大戦でストレート勝ちを収めると、中大戦では終盤追い上げられるも逃げ切り4連勝。

 松田歩真(商4=野田学園)、カットマン・木村と両校が誇るエースの激突で幕を開けた駒大戦。松田にとっては4月の立川オープンでストレート負けを喫した因縁の相手だった。「自分の中でも苦手意識があったが、カットマンに対しての戦い方をずっと考えて見直してきた」。序盤から積極的に攻め続け揺さぶりをかけると、木村も体を投げ出しながらこれに応戦。一進一退の攻防が続き最終ゲームへともつれたが、粘り強さが松田の真骨頂。追い込まれても冷静に持ち味を発揮し紫紺のエースに軍配が上がった。この勢いに乗り、飯村悠太(商2=野田学園)、芝拓人(情コミ1=野田学園)も勝利。ダブルスでも手塚崚馬(政経4=明徳義塾)・木方圭介(政経1=野田学園)組が息の合ったプレーで相手を翻弄(ほんろう)し難敵・駒大にストレート勝ちを収めた。

 続く中大戦。1番では松田が2度のマッチポイントを握られながらもカウント10―11のフルゲームデュースから3連続ポイントを奪い接戦を制す。続く2番には同じく4年生の手塚。豪快なフォアハンドを幾度も叩き込み勝利を収めると、3番・飯村も相手の気迫に打ち勝ち、ここまでチームは3勝。この勢いで快勝かと思われたが、中大もただでは終わらない。ダブルスでは立て続けに逆をつかれ8連続失点もあり、惜敗。この悪い流れを断ち切れず、次のシングルスでも木方がマッチポイントを握りながら試合を落としてしまう。しかし、同時進行で行われていた試合で山本歩(商4=出雲北陵)が得意のバックハンドを軸に序盤リードを奪われながらも逆転勝ち。ゲームカウント3―1で相手を下し、粘る中大を何とか振り切った。

 中大戦で接戦にもつれた中で、手塚、松田、山本の4年生トリオが3勝と気を吐いた。ルーキー2人がオーダーに入っているフレッシュな布陣の中で一際存在感を見せている4年生。次戦以降も早大、専大、日大と強豪との対決が続き接戦が予想されるが、頼れる最上級生が必ずやチームを勝利へと導いてくれるに違いない。

[冨川航平]

試合後のコメント
髙山幸信監督
――松田選手がここまでの4試合全てに1番で起用され、全勝とチームに流れをつくっています。
 「競った試合は結構あったと思うんだけどその中で勝ち切ったのは実力が付いてきていますね。あとは気持ちが強い証拠なのでいい感じです」

――明日以降へ向けての意気込みをお願いします。
 「明日は早稲田なんでね。早稲田とはいつも競った試合をしていて、強い選手がいっぱいいるので、明日は勝ちを収められるようにいい形で後半戦につなげられるように頑張りたいです」

松田
――今日の2試合を振り返っていかがですか。
 「2試合とも、自分個人の試合としては負けてもおかしくないような競った試合だったんですけど、そこで勝ち切れたっていうのは良かったです。しかし、内容的にはどちらの試合ももっと楽に勝つことができたはずだったので、そこはもっと反省して、次に向けて、自分のいい流れを相手に移さないようにっていうのを意識してやっていきたいなと思います」

――ゲームポイントやマッチポイントを握られてから挽回する場面が多かったですが、その要因はありますか。
 「要因は正直分かんないんですけど、でもマッチポイント握られても、握られた時に攻める姿勢を忘れないで自分から攻めた結果が挽回につながったのかなって思います」