総合5位 スナイプ級、470級ともに入賞果たす/関東学生春季選手権

2024.05.10

 新体制になってから初の学生選手権。スナイプ級は服部輝海(理工2=横須賀学院)・吉村龍哉(理工2=西大和学園)組をはじめ、出場した3艇がそれぞれ好走を見せ、近年では最高となる5位。470級は艇が沈むレースこそあったものの、踏ん張って6位となった。

◆5・5~6 関東学生春季選手権決勝(葉山港)
▼スナイプ級――5位
▼470級――6位
▼総合――5位

 快晴ながら強風、高波でのレースとなった今大会。スナイプ級では昨年度のメンバーがほぼそのまま出場した中で、成長著しい服部輝・吉村組の活躍が光った。6レース全てで20着以内と高い安定感を誇り、うち2レースでは1桁順位。「大きなミスをせずに安定した成績を取ることを最優先してレースに臨んだ」(服部輝)。他2艇も2レースで20位以内に入り、目標としていた5位以内を見事達成した。2017年以来となるこの高順位だが「全日本(学生選手権)入賞という目標をかなえるための最低限の成績であり、絶対に達成しなければならない目標」(服部輝)と慢心はなかった。

 470級は艇を引っ張るスキッパーに1、2年生を起用した。「とても若いチームで挑んだ大会」(堤祐人・政経4=明大明治)。こちらも5位以内を目標とする中で、期待のルーキー・早川大翔(商1=霞ヶ浦)が率いる艇が尻上がりに順位を上げ、第5レースでは7着と結果を残した。このレースでは残る2艇もそれぞれ16着、17着と続き「艇がまとまっていい順位でフィニッシュし、手応えを感じた。やるべきことをやり、大きなミスをしなければいい順位が取れることを証明できた」(堤)。結果は6位と、目標の5位には惜しくも届かなかったが「まだまだ伸びしろのあるチームだと感じた」(堤)。将来性は十分だ。

 若手主体の新チームを象徴するのが、2年生ながらスナイプ級のリーダーに抜てきされた服部輝だ。「成績が残せていないスナイプチームには思い切った変化が必要と考えた。自身の去年の成績や行動から先輩方の推薦を受けた」(服部輝)。既にリーダーとしての自覚が芽生え、言動にもより重みが増している。470級のリーダーにはレース経験が豊富な服部友賀(法4=津工)が就任し、最上級生もチームをまとめ上げる。一味違う新チーム。今大会の結果は、今後の大会での活躍への布石となるだろう。

[北原慶也]

試合後のコメント

――今大会を振り返っていかがでしたか。
 「とても若いチームで挑んだ大会となりました。実力は未知数でどこまでやれるか分かりませんでしたが、結果的には目標にあと一歩でした。まだまだ伸びしろのあるチームだと感じました」

――風や波が激しいコンディションにどのように対応しましたか。
 「船が減速しない走らせ方、動作に注力しました。船に対する抵抗を少しでも減らし、いい風を受け続け、オーバーパワーのときにいかにうまく風を逃すかを工夫しました」

服部輝
――リーダーとして意識してきたこと、これからしていきたいことは何ですか。
 「とにかく勝つ喜びを感じてもらうことです。ヨットの面白さ、チームで過ごす楽しさ、白熱したヨットレース、そして仲間とともに勝利を勝ち取ること。辛くても苦しくても懸命に努力すればそれが結果となって表れる、自らがこれまで実感してきたスポーツの素晴らしさを今度は仲間とともに分かちあっていきたいです」

――関東個人選手権へ向けての意気込みをお願いいたします。
 「全日本学生個人選手権では入賞を目指すために、確実に予選を突破し、大きな自信をつけることができる大会にしたいです。夏に向けた大きな一歩にできるよう、全身全霊を捧げたいと思います」