
新チーム始動 入賞逃すも初出走の選手が躍動/全関東学生ジムカーナ選手権
◆5・5 全関東学生ジムカーナ選手権(富士スピードウェイ)
▼男子団体の部 明大――9位
▼男子個人の部 菅谷――23位 鶴谷――32位 戸田――33位
今年度の戦いが幕を開けた。舗装路に置かれたパイロンに従い、決められたコースを走りタイムを競うジムカーナ競技。今年度も団体入賞を逃す結果となったが、8月の全日本学生ジムカーナ選手権に向けて強化すべきポイントが明確となった。
昨年度の激しい雨と打って変わって、今年度は厳しい日差しが降り注ぐ中で行われた。出走した3選手のうち、1走の戸田耕太郎(文4=小松川)と2走・鶴谷嶺二(文3=N)は今大会で公式戦初出走を飾った。
戸田は1本目の走行を「体にかなり力が入ってしまい、車を上手に使うことができなかった」と振り返るも、大きなミスをすることなくタイムを残した。しかし、午後に行われた2本目の走行では2本目よりも2秒以上タイムを縮めたものの、パイロンタッチによりプラス5秒のペナルティを受けることに。「パイロンタッチをせずにタイムを更新できていれば団体順位が上がっていたと思う」(戸田)。それでも、着実に2本目でタイムを縮めたことは戸田の実力を証明する結果となった。
同じく公式戦初出走の鶴谷も堅実な走りで1本目からタイムを残す。「緊張からブレーキが雑になってしまう」(鶴谷)という課題を1本目で分析。午後の走行では低速セクションを丁寧に走ることを意識し、2秒近くのタイムアップを果たす。「午前にしっかりと結果を残し、午後にタイムを詰めていくことに関してはうまくできた」と今後の戦いに向けて、鶴谷は手応えを口にした。
昨年度から公式戦に出走してきた菅谷洋雄主将(商4=日大藤沢)は各校のエースが集う3走を担当。2本目では1分8秒650とチーム内トップの記録をマークし、主将としての意地を見せる。しかし「狙っていた個人10位以内や、団体順位に貢献する点においてタイムの伸びが悪かった」と悔しさをにじませた。
次なる大会は6月に行われる全関東学生ダートトライアル選手権。今大会とは異なり、未舗装路を走るため車両の整備や運転技術においてさらなる調整が必要になる。そして、8月には全日本ジムカーナ選手権が行われる。「ジムカーナとダートトライアルのどちらか一辺倒にならないように練習と車作りを進めていきたい」(菅谷)。立て続けに行われる大会での入賞のためには、チーム力の向上を図ることが不可欠だ。
[松原輝]
試合後のコメント
戸田
――次戦に向けて修正したい点はありますか。
「メンタル面です。事前の練習で本番に結果を残せるという自信を持てるような実力を身に付けることができなかったので、毎回の練習の質を高めていきたいです」
鶴谷
――全日本学生ジムカーナ選手権に向けて課題は見つかりましたか。
「今大会は低速セクションが多いコースレイアウトでした。しかし、全日本では速度域の高いレイアウトになります。そのためにも高速コーナーの処理の仕方をもっと詰めていかないといけません。また、車のセッティングにおいては加速に大きな影響を与えるファイナルギアの数値を設定し直すことで良い結果を狙えると思います」
菅谷
――チームとして、どのようにして今後の大会に臨んでいきたいと考えていますか。
「まずはドライバーのスキルを底上げしないと勝つことができないので、シーズン中であっても下級生が練習できるタイミングを作っていきたいです。車の作成においてもダートとジムカーナのどちらか一辺倒にならないようにすることも重要です。選手としての経験を昨年度から積んでいるのが自分しかいない中で、残りの部員がどれだけ早く大会に慣れ、結果を残せるかというのは練習量が大きく影響すると思います。今シーズンは練習と車作りを並行して行っていきたいです」
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