3位通過も、調子上がらず/関東大学秋季リーグ戦

 早大や法大等の実力校との試合が続いた2次リーグ。明治は苦しみながらも2勝2分けで終え、1次リーグからの累積勝ち点を26とし、3位通過を決めた。

 初戦の相手はいきなり1次リーグ1位通過の法大。チームとしての完成度は向こうの方が上、法大の波状攻撃や粘り強いディフェンスに終始翻ろうされるが、何とか5-4で勝利をもぎ取った。東洋大戦は引き分けるも、次の早大戦でも再び5-4の僅差で優勝候補を下した。「早大や法大は1次リーグに比べて調子が落ちていた」(藤井コーチ)。

 だが明治自身も、まだ完全に波に乗れているわけではない。1次リーグからの課題となっている、攻守におけるチーム全体の完成度の低さは2次リーグになっても改善されなかった。2次リーグ最終戦の中大戦。2-1で迎えた試合終了間際、中大に意地の同点ゴールを決められ、「負けに等しい」(藤井コーチ)ドロー。何十本もシュート放ちながら相手ゴールネットを揺らしたのはわずかに2回。あと一本が出ない。守備も、時おり連携の甘さが目立った。そして、何より相手の方が「勝ちたい」という気持ちが強かった。

 いよいよ3次トーナメントが始まる。泣いても笑っても今年のリーグ戦はこれが最後。負ければ"次"は、ない。「絶対優勝したい」。何度も口にしてきた選手達の強き想いが、この大一番でチームをどこまで変えられるか。全てはそこに懸かっている。