萩原優勝!3人が全日本への出場権を獲得/東日本選手権

 新横浜プリンスホテルスケートアリーナにて東日本選手権が行われた。今大会は全日本への出場権が懸かる大切な試合だ。しかし、東京選手権優勝の柴田(政経3)は免除選手ということもありケガの大事をとって欠場、3位入賞の望月(文1)はケガで欠場した。

 男子は田邉主将が見事3位入賞を果たした。ほかの選手が皆ジャンプで転倒し悪い流れの中、その流れを断ち切るかのごとく全てのジャンプを完璧にこなしてみせた。SP4位からの逆転優勝。「満足のいく演技ができた。だからおのずと結果がついてきたのだと思う。全日本出場が目標だったので、すごくうれしい」(田邉主将)。一方、鳥居は8位で惜しくも全日本出場枠を逃した。フリーでは1番滑走にもかかわらず、要所で技を決めてみせた。しかしSP9位が予想以上に大きく響き、フリー5位という追い上げもむなしく、あと一歩で出場権獲得まで届かなかった。結果発表後、悔し涙を目に浮かべていた鳥居。終始無言で足早に会場を後にした。顔には険しい表情が浮かんでいた。

 女子は萩原が田邉主将と同様、SP2位からの逆転優勝を果たした。風邪と腹痛でコンディションが最悪の中、フリーではノーミスの演技。そこからは彼女の全日本に対する執念が感じられた。演技後、「全日本が目標だった。勝因は大きなミスがなかったから。昨年の全日本は最悪だった。だからリベンジを果たす!納得のいく演技を目指す」と語る萩原。今後の課題は体力をつけ体を締めることだ。彼女のはじけるような笑顔が全日本で見られることを期待したい。石上はジャンプのミスが響き、スコアを伸ばし切れずに18位で終わった。

 今大会を終えて本学がつかんだ全日本出場枠は三つ。出場を決めた選手には、出られない選手の分まで頑張ってきて欲しい。そして出られない選手も今回の悔しさを胸にまた頑張ってほしい。試練は人を一回りも二回りも強くさせる。「全日本ではトリプルジャンプを跳びたい」(萩原)。一人一人が強い想いを胸に抱き、全日本で飛躍を遂げる。