格上・拓大に奮闘もトーナメント敗退/関東大学女子選手権

 今大会3試合目は関東大学1部リーグ所属の拓大に挑んだ。第1Qはドライブで積極的にゴール下に迫り、幸先よくスタートを切る。だがその後は終始拓大ペースへ。高さのある相手に守備やリバウンドで圧倒され、大量得点を許し敗戦となった。

◆4・20~5・5 関東大学女子選手権(キッコーマンアリーナ他)
▼5・3 対拓大戦(キッコーマンアリーナ)
明大67{18―21、18―42、9―23、22―18}104拓大○

 スターターはPG新林未悠(理工4=湯沢翔北)、PG萩原加奈(文2=浜松開誠館)、SF神山南帆(文3=白鷗大足利)、PF山本涼菜(文4=浜松開誠館)、CF後藤葉の佳(理工3=鵠沼)。

 初戦の青学大戦、続く共栄大戦を勝ち抜いた明大。ベスト16に駒を進め、拓大との一戦を迎えた。第1Qは「オフェンスもディフェンスもバランスよく戦えていた」(神山)と振り返る。その言葉通り神山、萩原を中心とした鋭く切り込むドライブが効果的に刺さった。高さで分が悪い相手にも粘り強く対応し、18―21の3点ビハインドで終える。だが流れが一気に傾いたのが第2Q。守備からリズムをつくる相手の勢いを止められない。「速さも全然違うし、自分たちよりもディフェンスがすごくうまい」(山本)。パスの出し手と受け手の間をふさぐディナイディフェンスに苦戦し、ターンオーバーを許す時間が長く続いた。後藤の3Pシュートなどで打開を試みるも、相手に完全に主導権を握られ、拮抗(きっこう)した展開から一気に点差が広がる。そうして前半を36-63で折り返した。

 何とか攻撃の糸口をつかみたい後半だったが、強豪・拓大の総合力に圧倒される。ゴール下でのリバウンド争いは前半からさらに強度を増し、得点を量産。速攻から組み立て、新林、萩原のミドルシュートで立て直そうとするも、流れを手繰り寄せることはできず。3桁失点を喫し、67―104で敗戦となった。

 トーナメント敗退となったが、昨年度、関東大学1部リーグ3位の格上相手に食らいつく姿勢を見せた。その中でも山本は「後藤、神山、萩原が得点のキーマンになっている。自分のプレーを遠慮なく出してくれている」とチームメートへ信頼を寄せる。今年度から2部Aリーグで挑戦する立場となる明大。「次はもう関東大学リーグ戦(以下、リーグ戦)なので、しっかり勝ち切ってインカレに出られるように」(神山)と、すでに今後を見据えている。今トーナメント3試合で得られた経験をバネに〝全員バスケ〟で飛躍してみせる。

[橋本太陽]

試合後のコメント
山本
――ここからリーグ戦に向けて、強化していきたい部分などありますか。
 「身長差はどうにもならないので、そこをカバーできるのは全員ディフェンス全員リバウンドだと思っています。動きの速さもそうですし、全員が仲間を助けて、自分だけじゃなくて全体を見られるような動きと視野の広さを持っていきたいです」

神山
――ディフェンス面で意識していたことはありますか。
 「1対1のディフェンスがまずできないと駄目だったので、1対1で守って、それでも抜かれたらみんなでカバーしようというのはやっていました」