花本主将はじめ10名が出場/講道館杯全日本体重別選手権

1999.01.01
 11・18に行われる講道館杯全日本体重別選手権へ本学から10人が出場する。この大会は北京五輪の第1次選考会を兼ね、また来春の欧州国際大会への派遣を決める試金石ともなる。選手たちにとっては今後を懸けた重要な大会だ。

 社会人も多く出場する今大会では、井上康生(綜合警備保障)や鈴木桂二(平成管財)が欠場するものの各階級では有力選手がひしめき合っている。「本学から出場する全員が挑戦者」(藤原監督)と言うように、優勝までには険しい道のりが待っている。しかし、今年は個人インカレで学生王者の座を勝ち取った花本主将、西岡がいる。2人とも個人インカレから団体戦でも負けなし。さらに調子を上げている2人は、今、乗りに乗っている。特に花本主将は自らの成長を、日々感じているという。

 「体調も万全。優勝しか考えていない」と力強く語るのは花本主将。個人インカレで、昨年の講道館杯3位に入賞した加藤(国士大)を下した花本主将は確実に1年前からの成長を感じている。「今まで試合になったら緊張して自分の力が出せなかった。けど最近はこれだけ練習したのだから負けるはずがないと思えるようになった」(花本主将)。それは並々ならぬ練習量からくる自信だ。1年前と比べれば練習量の変化は歴然。今や、けいこだけでは満足せず、柔道場のある10号館が閉まる22時半まで自主練習を欠かさず行う。また、最近は外部からトレーナーを招き、部員全員でウエートトレーニング講習会を受けた。そこで学んだトレーニングをすぐに取り入れ、実践。また、栄養面についても指導を受け、食事管理にも気を使うようになった。「講習会で学んだことをやったら、体の調子がすごく良い」(花本主将)。技術面、肉体面、精神面でも格段とレベルを上げた花本主将は今、トップレベルへの階段を一歩ずつ登っている。

 講道館杯の結果次第では、12・7~9に行われる嘉納治五郎杯東京国際柔道大会2007ワールドグランプリへの出場も決まる。まさに今後の命運を懸けた今大会で、花本主将、また「勢いに乗っている。絶対優勝してみせる」と意欲満々の西岡を筆頭に、出場選手たちの活躍に期待が懸かる。