上林豪がJ1・セレッソ大阪へ来季加入内定!

2024.04.29

 4月11日、GK上林豪(商4=セレッソ大阪U―18)のセレッソ大阪への来季加入内定が発表された。明大今季第1号のJリーグの内定者となった上林は、自慢のセービング力とクラブ愛を胸にプロの世界に挑む。

 花咲く4月、春の訪れとともに守護神・上林は満開の〝桜〟を咲かせた。スペイン語で桜を意味する〝セレッソ〟への帰還。「セレッソに帰るという強いビジョンを持って明大に来たので、達成できて本当にうれしい」。今や大学屈指のGKへと成長した上林は、念願のセレッソ大阪復帰を果たした。

(写真:22年4月6日リーグ戦2節ホーム開幕戦先発出場の上林)

 小学生5年生から高校3年生にかけての8年間はセレッソ大阪のユースでプレーしてきた。明大に進学すると「入学当初はいろいろなことに圧倒された」。1年次は大きな壁に直面したという。出場機会に恵まれず、高校時代とのレベルの差に苦戦。特に関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)ではわずか3試合しか出場できなかったことで「一つ一つのプレーのこだわりが強くなった」と、成長につながったことを前向きに振り返る。2年次は持ち前のセービングを誇示し、全13試合に先発して7試合のクリーンシートで頭角を現し出す。着実に出場機会を増やした3年次には23試合に先発でチーム1位の2070分の出場時間を記録した。また全日本大学選抜にも選出。全日本大学選手権(インカレ)でも、優秀GK賞を獲得した。

(写真:日韓戦に出場する上林)

 武器は「全てのプレーを高い水準でこなせること。あとは味方を動かせられるところ。例えばシュートするタイミングでディフェンスを動かして、コースを狭めてシュートを止めるように味方を動かすだけではない。こいつとゴールを守る、味方ディフェンスの心理になった時に後ろに俺がいることで、絶対に守りたい気持ちにさせる部分も含めて味方を動かせるところ」と的確で合理的に味方を動かすだけでなく、気持ちの面でも味方を動かすために日々の立ち振る舞いからリーダーシップを発揮している。理想とする選手を「小さい頃から見ていたキムジンヒョン選手(セレッソ大阪)は、チームを勝たせられる選手でビルドアップ能力もたけている。小さい頃からの憧れで常に目標であり見本」と語った。Jリーグ挑戦への切符をつかんだ大学サッカー随一のGK・上林は加入後の目標に「セレッソを優勝へ導く」ことを挙げながらもまずは「明治での日々を全力で過ごすことしか考えてない」と意気込んだ。

[岩田英佑]

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