
流経大B戦 新戦力の顔ぶれ続々 A戦に続き圧倒/練習試合
4月とは思えない暑さの中、流経大B戦が行われた。前半は明大の多彩なアタックで勢いが止まらず大量得点。後半は自陣での苦しい時間が続いたが、今試合初出場の1年生も多く活躍し、最終スコア82―12で試合を終えた。
◆4・28 練習試合(明大八幡山グラウンド)
▼対流経大B戦
〇明大82{63―0、19―12}12流経大
試合開始早々明大が主導権を握る。開始4分、敵陣22メートルライン付近でのマイボールラインアウトから連続攻撃で前進し、最後はスクラムハーフ田中景翔(文2=常翔学園)がトライを決めた。「Aチームに出られない悔しさで今日は頑張ろうという気持ちがあって、自分の強みである前に出るっていうところを意識できた」(田中景)。このトライをきっかけに、明大の勢いに拍車がかかる。直後の前半6分、敵陣22メートルライン付近でのマイボールスクラムから、右センター宮﨑和史(情コミ1=石見智翠館)がインゴールに飛び込んだ。「ブレークダウンでボールをすぐ出して、スクラムハーフに速いボールを出させることができた」(宮﨑)。前半14分には左ウイング大和哲将(政経1=佐賀工業)のブレークから相手のディフェンスを崩し、この試合ゲームキャプテンだった右フランカー大﨑哲仁(政経4=国学院久我山)がグラウンディング。前半は田中景が5トライ、A戦に続き出場していたスタンドオフ萩井耀司(商1=桐蔭学園)がコンバージョンキックを9本中9本決めるなど、63得点を奪いハーフタイムを迎える。
後半も先制したのは明大。後半2分、敵陣22メートルライン付近でのラインアウトから、中村つぐ希(営1=目黒学院)が突破しインゴールに飛び込んだ。しかし、後半途中から流経大の攻撃の時間が続いてしまう。「後半は1年生が増えてきて、ミスが続いてしまって自陣からなかなか脱出できなかった」(宮﨑)。その中でも、粘り強いディフェンスで大量失点を許さなかった。攻撃では着実に追加点を奪う。後半18分、寺下功起(文4=東福岡)のブレークから攻撃を展開し宮﨑が左サイドへ抜け出し、自身2トライ目を挙げる。試合終了間際には、再び寺下がスピードを生かしてゲインし、中村が上手くパスをつなぎ最後は雨宮巧弥(法1=山梨学院)がトライ。後半では苦戦したものの、最終スコア82―12で快勝した。
今試合では大量得点を決めたものの、ミスも目立ってしまった明大。「エリアマネジメントの部分がうまくできず、ずっと自陣でプレーしてしまった」(青木大輔・法4=明大中野)。その中でもルーキーの活躍も見られ、収穫も多く見つかった。次戦は5月18日の東大C戦。「今日の反省をしっかり修正して、またレベルアップした状態で試合を迎えられるように頑張っていきたい」(大﨑)。新戦力も加わった明大ラグビー部の今後の進化に期待したい。
[木曽琴乃]
試合後のコメント
大﨑
――ゲームキャプテンとして何を意識しましたか。
「1年生が多いメンバーだったので、小さなコミュニケーションを取ることはいつもよりも意識していたかなと思います」
――トライを取った感想を教えてください。
「僕だけではなくいろんな人につないでもらったトライなのでうれしいですし、みんなに感謝したいです」
田中
――BKのオフェンスとディフェンスについてはいかがですか。
「ボールを持ったら絶対に前に出るっていう意識はしていこうというのを試合前に僕が話したので、それをみんな意識できていて、ディフェンスも前半は横とコミュニケーションを取って、いいディフェンスができたかなと思います」
――ご自身の今年度の目標を教えてください。
「まずはAチームに上がることを目標にして、そこからAチームに定着していけるように日々努力して頑張っていきたいと思います」
萩井
――今日の試合で良かったところ、悪かったところを教えてください。
「自分の強みのパスは良かったなと思うんですけど、悪かったところとしては、 ゲームメーカーとして、緊張してしまい声が出せなかったところです。スタンドオフは司令塔で、チームをまとめるのが役割なので、もっと自信を持って声を出したいです」
――今日のキック成功率は100%でしたが、いかがですか。
「ずっと蹴りたいと思って練習していたので、今回チャンスをもらえて、決めることができてよかったです」
宮﨑
――今日の試合の修正点を教えてください。
「ディフェンスのときのブレークダウンは相手にペナルティーを取られることが多く、自分たちのディフェンスラインを揃えることができなかったので、そこは修正していきたいです」
――次戦に向けて一言お願いします。
「これから試合が増えていくので、紫紺のジャージーを着られるように頑張ります」
青木
――試合を振り返っていかがですか。
「前半はチームで目標にした『モメンタム』を持ってアタックするっていうので、勢いは良かったんですけど、後半は相手の勢いにのまれてしまって、修正できずに最後までずるずる持っていかれたのが反省点かなと思います」
――ディフェンス面はいかがでしたか。
「前半は、流経大にアタックさせないぐらい勢いがあったんですけど、後半はエリアマネジメントのところで負けてしまって、トライを取られたのかなと思います」
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