最終戦勝利で飾る/東京六大学女子対抗戦

最終戦勝利で飾る/東京六大学女子対抗戦
 負ければ最下位が決定してしまう東大戦。相手の激しいプレッシャーに苦しみながらも、互いに声を掛け合って攻め続け、対抗戦で初の勝利をつかんだ。

 前日の慶大戦では、健闘しながらも勝ち切れなかった本学。「東大戦は勝たないと」(河原田・商2)と、六大学対抗戦最後の試合に特に意欲を見せていた。
 しかし、プレー開始直後から、東大の激しい当たりに思いがけず苦しめられた。速攻を試みるも執拗(しつよう)なディフェンスに阻まれ、思うように動けない。集中力を持続させられず、選手たちの顔にも焦りの色が浮かぶ。「前日の疲れもあった。プレーに対して気持ちが切れていた」(芳賀主将・政経3)。
 1点ビハインドで終えた第1クオーターだったが、選手たちはベンチでも互いに声を掛け合い、勝利への気持ちは切らさなかった。第2クオーターからは速いパス回しで相手ディフェンスを惑わすと、着実に得点を重ねていった。河原田や長友(情コミ1)の狙い澄ました3Pシュートも決まり、とうとう試合の主導権を握る。上級生が1年生にコート上でアドバイスをする場面もあり、チームとしての結束を感じさせた。終盤はこれまでなかなか出場機会の無かった広川(法1)や松島(商1)も活躍。コートネームを呼び合う声がさかんに飛び交い、全員で攻めの姿勢を見せた。
 出だしの悪さが目立ったものの、終わってみれば20点差で勝利を収めた本学。シーズン最後の試合を白星で締めくくり、チームは長い冬を迎える。次の公式戦は5月。毎日の練習が何より重要となってくるが、4年生部員のいない本学は来季も同じチームで試合に臨むことができる。「メンタルを徹底して、次のステップに進めるようにしたい」(芳賀主将)。春には同じ顔ぶれで、一味違った明大女子バスケ部が見られるのを楽しみにしたい。

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