前半は接戦も 後半に差を広げられ筑波大に敗北/関東学生春季1部リーグ戦

2024.04.28

 春季リーグ戦4戦目。前半は一進一退の攻防で、16―16の同点で折り返す。しかし、後半に入ると徐々に相手に主導権を握られ、3点差から3連続失点を喫して6点差に広げられるなど苦しい展開に。そのまま差を縮めることはできず、29―35で敗戦。勝利をつかむことはできなかった。

◆4・20~5・25 関東学生春季1部リーグ戦(国士大多摩体育館他)
▼4・28 対筑波大戦(明大和泉体育館)
 明大 29{16―16、13―19}35 筑波大〇

 序盤は相手の積極的な攻撃に押され、開始6分で3連続失点するなどペースをつかめなかった。しかし中盤に入ると「前半は、試合前のミーティングで話した勝負所を徹底できていたので、自分も集中して止めることができた」(紅出勘太郎・政経4=氷見)。GKの紅出が好セーブを連発し、攻撃にもリズムが生まれ3連続得点で同点に追いつく。その後は取って取られての展開が続き、迎えた前半終了間際。向谷内海都(営2=氷見)が終了3秒前にゴールを決め、16―16で前半を折り返す。

 同点で迎えた後半は、開始50秒で7メートルスローを与えてしまい失点、幸先の悪いスタートとなる。明大も攻撃を続けるが、相手GKの好セーブに阻まれてしまう。次第にミスも増えていき、パスカットをされてからの失点などで完全に相手のペースに。「失点が増えてしまって持ち味の速攻で押せなかった」(尾谷浩希主将・法4=愛知)。その後も明大に流れが傾くことはなく、29―35で敗北を喫した。

 「下級生が多く出ている中で、攻めの姿勢は出ていたと思う。残りの試合もそこは継続して出していければなと」(加藤良典監督)。いまだ勝利をつかめないものの、積極的なプレーはできているようだ。「自分たちがやることを整理して、練習の中で準備できれば結果はついてくると思う。しっかりメンタルを維持しながらやっていきたい」(加藤監督)。思うような結果が出ない中、精神的なケアも怠らずリーグ戦初勝利を目指す。

[橋場涼斗]

試合後のコメント
加藤監督
――次の日大はどんなチームだと感じていますか。
 「変則ディフェンスをやってくるチームなので、オフェンスでシュートまでもっていくのを徹底して、課題のディフェンスを修正してやっていきたいなと思います」

尾谷
――前半に良かった点はありますか。
 「相手にリードされる部分もあったんですけど、そこで切らさずに追いつけたという部分はあった。それでもそこから逆転できる力がなかったので、そこを後半持っていけたらなと思います」

紅出
――次戦への意気込みがあればお願いします。
 「もう負け続けているので、死ぬ気で勝ちにいきます」