リーグ戦開幕 男女ともに白星発進/関東大学春季リーグ戦

2024.04.28

 5日かけて実施される関東大学春季1部リーグ戦が開幕。男女ともに熱戦を繰り広げ、男子は日大、女子は日体大相手に白星を挙げて好調のスタートを切った。

◆4・27〜28、5・1〜3 関東大学春季リーグ戦(日体大米本記念体育館)
▼男子
 武田1-2○花田
 本田○2-1曹
 宮下・柳川組○2-0後藤・江口組
 荻原・野村組○2-0渡邊・末永組
 中川○2-1阿部
▼女子
 杉山1-2○今泉
 小原○2-1平原
 松本・本田組1-2○関野・谷川組
 亀井・石井組○2-1阿部・上中組
 田代○2-1関野

 男子の第1シングルスは武田航太(政経4=埼玉栄)。第1ゲームを先取されるも、第2ゲームでは点数で先行する相手に食らいつき逆転の末、ゲームを制す。しかし迎えた第3ゲームでは、序盤から点差を広げられ相手にゲームを譲ることとなった。第2シングルスは主将・本田光(商4=埼玉栄)。またもや第1ゲームを先取されるも、第2ゲームからは立て直し強烈なスマッシュで相手を圧倒しこのゲームを制した。そのまま第3ゲームでも勝利をつかみ取り良い流れをつくった。続く第1ダブルスの宮下怜(政経3=埼玉栄)・栁川蓮(商3=瓊浦)組と第2ダブルスの荻原聖也(政経3=ふたば未来学園)・野村波輝(政経3=東大阪大学柏原)組は両組ともストレートで勝利し主将の奮闘にこたえた。「キャプテンが1本つなげてくれたので、チャレンジャー精神と絶対取るっていう気持ちを持って試合に入れた。強気に自分たちから攻めていけたことが試合の良いポイントだった」(栁川)。先に3勝したため、この時点で男子は日大への勝利が決定的となった。

 男子の第3シングルスでは、この春新たに入部した1年生の中川友那(商1=埼玉栄)が接戦を繰り広げた。「めちゃめちゃ強いですね」(本田光)と主将からも一目置かれている存在で、ゲームの序盤から鋭いスマッシュを立て続けに仕掛ける姿は上級生に引けを取らない。第1ゲームでは、相手の猛攻に食らいつきデュースに持ち込むが、勝ち切れずゲームを落としてしまう。続く第2ゲームは前半こそ点数を追う展開が続いたものの苦しみながら逆転しゲームを制覇。負けられない第3ゲーム。一度点差を広げられたが、落ち着いて対応。最終的に逆転勝利を飾った。全体を通して明大は4-1で日大に勝利した。

 女子は日体大相手に5戦全てがフルゲームにもつれ込む戦いとなった。第1シングルスは杉山凛(文学3=西武台千葉)。ジュースにもつれ込む展開があったものの惜しくも勝ち切れず黒星となった。第2シングルスはこの試合が大学デビュー戦となった小原未空(政経1=埼玉栄)。U-19日本代表で戦った経験のある期待の新人だ。第1ゲームは序盤からリードし、落ち着いて点を重ね勝利。調子を崩して第2ゲームを落としたものの修正し、落ち着いた制球力でチームに貴重な白星をもたらした。続く第1ダブルスの松本みなみ(文4=柳井商工)・本田胡桃(政経4=埼玉栄)組はゲームを落とし、この時点で明大は2敗。勝利するためには次の試合で勝利が求められる。緊張の中迎えた第2ダブルスは亀井菜杏(農2=聖ウルスラ学院英智)・石井夢楓(政経2=埼玉栄)組。第1ゲーム、苦しみながらも速い球でゲームを先取。第2ゲームはミスが続き思うように攻撃ができず敗れてしまう。第3ゲームは互角の戦いを制し勝利の希望を次へと託した。勝敗のカギを握るのは第3シングルスの田代葵楓(商3=埼玉栄)。第1ゲームでは相手のプレーに対応し切れずゲームを落としてしまう。「相手の癖が強いというか、タイミングをずらす上からの打ち上げがとてもうまかったので、主導権を握られて対応ができていなかった」(田代)。続く第2ゲーム。相手の動きに慣れてきた田代は徐々に自分のペースを取り戻していく。最終的にはラリー勝負に持ち込み第2ゲームを得る。第3ゲームでは互いに譲らない攻防が繰り広げられるも、粘り強さを発揮し勝利した。3-2で明大は日体大に勝利した。

 明大は男女ともに春季リーグを白星でスタートさせた。男女ともに目指すは春季リーグ優勝。明大バドミントン部の今年度の活躍に期待せずにはいられない。

[武田隼輔]

試合後のコメント
本田光
――明大全体を振り返ってみていかがでしたか。
 「初戦ということもあって絶対に取りたい気持ちはみんなあったと思うし、去年の全日本学生選手権(インカレ)から代が代わってみんなここの大会にまず合わせてやってきたので、みんな練習の成果だったり気持ちの入り方は出だしとしてはよかったかな。いい出だしを切れたかなと思います」

――今年度はキャプテンですが、今年度の意気込みをお願いします。
 「後輩含め選手が明大はみんな強いですけど、個人が強くても団体はそれだけでは勝てないと思っていて、チーム力だったり応援も含めてそういうのがなければ団体で勝つことは難しいなって思うのでまだチーム代わったばっかりですけどいいチームをつくれたらなって思います」

小原
――今日の振り返りをお願いします。
 「初めてのリーグというか、大学の名前を背負って戦う試合が初めてで、緊張したりしたんですけど、1ゲーム目の出だしで自分のプレーができていたので、いつも通りの感覚がつかめたかなって思います」

田代
――春期リーグの今後の意気込みをお願いします。
 「リーグは優勝したいという気持ちしかないので、自分は出させてもらった試合はチームのために絶対ポイント取って、貢献したいと思います。頑張ります」