今季初白星ならず 終了間際に追い付かれ痛み分け/関東学生春季1部リーグ戦

2024.04.28

 春季リーグ戦3戦目。前半は苦しい展開となり2点ビハインドで折り返す。後半に入っても相手の猛攻を止められず、1点を追う明大だったが終盤には向谷内海都(営2=氷見)、栃尾佑(法2=北陸)の連続得点で逆転。しかし、試合終了間際にミスからの失点を喫し、痛恨の引き分けとなった。

◆4・20~5・25 関東学生春季1部リーグ戦(国士大多摩体育館他)
▼4・27 対法大戦(国士大多摩体育館)
 明大31{1315、1816}31法大

 立ち上がりから一進一退の攻防が繰り広げられる。前半1分に先制されるもすぐ追い付き、前半25分までは互いに2点以上のリードを許すことはなかった。中でも小嶋悠斗(営2=市川)の活躍が光る。前半18分に連続得点を果たし、一時逆転。しかしその後、前半24分から25分にかけて3連続失点するなど、優勢を維持することができず、13―15の2点差で前半を折り返す。

 迎えた後半。立ち上がりから3連続得点で一時リードも、後半7分に再び逆転を許すとなかなか主導権を奪い返せず。「(後半)10分までに同点まで持っていくゲームプランがあったが、うまくいかなかった」(向谷内)。後半13分には崎前風諒(政経2=北陸)、18分には太田隼斗(営4=藤代紫水)がそれぞれ速攻からの得点を決め、チームに勢いを呼び込む活躍を見せるも、ディフェンス面では法大の猛攻に苦しみ、差を縮められず。しかし後半24分、1点差の場面でGK紅出勘太郎(政経4=氷見)が正面からのシュートを止めると、25分には栃尾が好機を逃さず鋭いシュートを放ち、試合を振り出しに戻す。勢いに乗った明大は後半27分に向谷内、29分に栃尾がそれぞれ得点を決め、終了間近に2点のリードをつける。「気持ちでねじ込んでやったぞという感じだった」(向谷内)。明大は残り1分で優位に立つも、試練が訪れる。29分17秒に失点を許してしまった。その後パス回しでペースをつかもうとしたが、ボールを奪われ、終了8秒前に同点に追い付かれゲームセット。熱戦は引き分けで幕を閉じた。

  「全員で同点、逆転まで持っていけるように成長したが、やはり勝ち切れないのが弱さだと思った」(向谷内)。土壇場で守り切れず、待ち望んだ白星を逃した明大。次戦はホーム・明大和泉体育館で昨秋王者の筑波大と対戦。「ずっと練習をしてきた場所でチーム一丸となって初勝利を手に入れたい」(太田)。大声援を背に受け、強敵を倒し今季初勝利をつかむ。

[李翔恩]

試合後のコメント
尾谷浩希主将(法4=愛知)
――次戦への意気込みをお願いします。
 「応援してくださる方、支えてくださる方がたくさん来ると思うので、感謝の気持ちを忘れず、責任を持って一つ一つのプレーに集中したいと思います」

太田
――今試合を振り返っていかがでしたか。
 「前半は思ったよりミスが多くて、ハーフタイムで話し合って、後半で修正できたかなと思います。最後の最後で詰めの甘さが出てしまったのですが、それもいい経験だと自分は捉えています」

向谷内
――今試合、どんなことを意識してプレーしていましたか。
 「ディフェンスでは、相手シューターが上から強いシュートを打ってくるので、無理な体勢で打たせるように意識しました。オフェンスでは、相手のディフェンスが高く出てきていたので、その裏の空間をスライドして、相手のマークミスを起こすように意識していました」