天王山を制し、首位を死守/関東大学リーグ戦

1999.01.01
 前節、法大を2―1で下しついに首位に立った本学。その本学が同じく勝ち点38で2位に付ける駒大との戦いに挑んだ。試合は前半に1失点したものの、本学が後半の2ゴールでまたしても逆点勝利を収め、首位の座を守り切った。
 
 前半、本学はなかなか勢いに乗ることができない。ディフェンスラインが下がり気味になると前半12分、ゴール前の混戦から相手に押し込まれ、先制点を許してしまう。1点を追いかける本学は長友(政経3)のクロスに中央の橋本(政経3)が合わせシュートを打つなど徐々に攻撃のリズムをつかみ始めた迎えた後半、素早くパスを回し本学らしい「つなぐサッカー」が姿を現わす。そして後半14分、山本(政経1)、増田(商3)、橋本とワンタッチでパスをつなぎ小林(政経1)に。その小林がペナルティーエリア内でファウルを誘い本学がPKのチャンスを得ると、林(商3)がきっちりと決めて同点に追い付いた。さらに23分には斎藤(法4)が左サイドを駆け上がり中央に持ち込むと、右サイドの小林にパスを出す。すると小林が角度の無いところから思い切ったシュートを打ち、ボールはキーパーの横をすり抜けてゴールに突き刺さった。「自分でも驚いた」(小林)というこの豪快なゴールで逆点を果たした本学は、2―1で見事に駒大を下した。

 駒大との上位対決を制した本学が現在、首位に立っている。「つらい中でも自分たちのサッカーを貫いた」(神川監督)と、チームの調子も優勝に向かって順調な仕上がりを見せている。しかしまだまだ油断はできない。次節の流経大戦でも今日のように「つなぐサッカー」を見せてほしい。「優勝のために残り2試合、勝つしかない」(林)。念願の優勝はもうすぐそこまで来ている。

☆選手のコメント☆
・神川監督
「よく勝ってくれた。強豪・駒大に対していつも通りチャレンジャー精神を持って戦えた。ハーフタイムはもっとエリア内で駆け引きをして、相手の恐怖になるようなプレーをしようと言った。優勝もそうだが、このメンバーで戦うリーグ戦はあと2試合しかない。悔いのないようにしたい」。
・林
「勝ててうれしい。今日は大事な試合で、法大戦より動けていたしパスも回していた。残り2試合は優勝のために勝つだけです」。
・小林
「ミスが多かった。自分のプレーを見直したい。(得点のシーンは)中で林さんが呼んでいたが思い切って蹴った。自分でも意外な得点だった」。