拳法部も国際化!/日仏合同練習

1999.01.01
 今年もフランス人拳士たちが明大の道場にやってきた。毎年の恒例となったフランスからの「出稽古」。今回の話は日本国際選抜選手権に出場する選手たちが来日した折に、「国際交流を目的」(清水監督)として実現した。木曜に帰国するまで、明大だけでなく、立大や慶大にも出稽古へ出向くという。フランス人拳士と明大拳士は数時間普段行っている同じメニューを共に行い、気持ち良い汗を流した。

 練習は言葉の壁もあって時折戸惑う場面も見られたが、カナダからの留学生、サミー(文2)が通訳となって練習は進められた。時には清水監督や黒田主将(営4)らが手取り足取り教え、選手たちも監督のアドバイスに熱心に耳を傾けていた。

 実戦形式の練習では、黒田主将を始め主力選手たちも参加して行われ、相手選手が1本を決めると「ナイス胴!」と称賛を惜しまなかった。「相手の力は強かった」と内山(法3)が言う通り、相手に抑え込まれる場面も見られた。

 フランス人拳士を連れて来日した指導者のアリーさんは明大拳法部について「見習うところはたくさんあり、毎年新しいものを得る。まるで魔法みたいだ」と語り、実際に練習風景をビデオに撮って明大拳法部を称賛した。「明大拳法部の人は、疲れていても休まずに練習するところが素晴らしいし、外面だけでなく心も鍛えられている。それに明大拳法部はフランスでも人気があり、憧れの存在」(アリー氏)。案内役の元立大拳法部の監督・齊藤辰平氏も「学生たちも喜ぶからね」と今回の練習に満足そうな表情を見せた。
 
 一通りメニューを終えた後で清水監督からフランス人拳士たちに「前拳が少ないと後拳がでない」など具体的なアドバイスが授けられた。そのあと、記念撮影が行われ、お互い写真を取り合い、和やかな雰囲気で練習は終了した。