総合9位も、スナイプが健闘/全日本学生選手権

1999.01.01
 昨年のインカレで総合3位の成績を残した本学は、今年も上位入賞が期待されたが総合9位。470級が13位と振るわず不本意な結果となってしまったが、秋の六大学戦から調子を上げていたスナイプ級はこれまでの課題を克服し、ライバル・早大を抑え4位に食い込む健闘を見せた。

さまざまな方向から吹く弱い風が特徴の琵琶湖の気象条件に対応するため、大会5日前に琵琶湖入りして風を確かめた本学。しかし苦手の微風に苦しめられ、470級では思うような走りができない。慣れない環境でいろいろな条件が絡み合い「レースになると集中できなくなる」(中島・法3)。また集中力がなくなることでミスも生まれ、1位の関西学大に2倍以上の差を付けられる完敗となってしまった。

 一方いつもとは違う風を逆に味方に付けて、スナイプ級第1レースは好調な滑り出しを見せた。しかし、レース途中で風がやんでしまうというアクシデントが発生。その影響で、出場した本学の3艇はともにタイムアウトとなってしまった。第2レース以降は、これまでの課題だった「3艇でまとまって走る」ことができた。ヨットレースは早くフィニッシュした艇から少ないポイントが付くため、総得点が少ないチームの勝利となる。「各レースで3艇の合計点を50点以内に収めることは難しい」(中田主将・法4)とされる中で本学は、第2、第4レースで30点以内に抑える快走を見せた。「今年1年で一番よかった」(中田主将)。第1レースのタイムアウトが順位に響く結果となってしまったが、課題を克服したことは、選手たちにとって自信となっただろう。

 今大会で4年生は引退となる。目標に掲げた総合優勝には程遠い結果となったが、「このメンバーでやれてよかった」(清水(領)・政経4)。かなわなかった4年生の思いを引き継いで、明大ヨット部はまた走りだす。