善戦するも終盤に逆転され日体大に敗北/関東学生春季1部リーグ戦

2024.04.22

 春季リーグ戦(以下、リーグ戦)の2戦目。強敵・日体大相手に粘り強いディフェンスを見せた明大は前半を1点ビハインドで折り返す。後半に入り、太田隼斗(営4=藤代紫水)、栃尾佑(法2=北陸)が得点を重ね一時逆転を果たすも、終盤にはリードを守り切れず、3235で悔しい敗戦を喫した。

◆4・20~5・25 関東学生春季1部リーグ戦(国士大多摩体育館他)
▼4・21 対日体大戦(国士大多摩体育館)
 明大32{1415、1820}35日体大〇

 波乱の立ち上がりとなった。前半3分まで両チームとも好守を見せスコアレスの展開に。先制こそ許すも、栃尾と小泉涼太(農2=藤代紫水)の2年生コンビが相手のディフェンスを突破し、攻撃の手を緩めなかった。「相手の上3枚に対するアタックができて、速攻を抑えることもできた」(栃尾)。21分から24分にかけては4連続失点を許すなど、プレーに乱れが出る場面も見られたが、前半終了直前の28分には崎前風諒(政経2=北陸)の7メートルシュート、29分には栃尾の巧みなシュートで1点差に追い付き、 14―15で前半を折り返す。

 迎える後半。相手に猛攻を仕掛け続ける明大は、3連続得点で逆転に成功すると、ペースをつかみリードを維持する。「昨日は後半の入りが悪かったが、今日は気持ちを調整して迎えられた」(尾谷浩希主将・法4=愛知)。しかし、日本代表経験者を擁する日体大の底力を見せつけられる。「個人技の差を感じ、自分たちには試合を決定づける力が足りなかった」(小泉)。後半21分に連続失点で追い付かれると、タイム後でも相手の勢いを止められず逆転を許す。反撃を図る明大だったが、後半27分には同点を狙うシュートが無情にもクロスバーに嫌われる。その後も失点を重ね、終了直前には近藤佑樹(農3=春日丘)が意地を見せ得点を決めるも、32―35で試合に敗れた。

 「相手チームに得意な速攻をやらせなかった」(加藤良典監督)。リーグ戦でいきなり痛恨の連敗を喫した明大だが、次戦に向けて明るい材料も見られた。「明大の強みを生かして勝ちたい」(栃尾)。悔しいスタートから切り替え、待望の初勝利に向けてチーム一丸で突き進む。

[李翔恩]

試合後のコメント
加藤監督
――今試合を振り返っていかがでしょうか。
 「キーパー含めてよく守れていたと思いますが、最後の最後で守り切れなかったので、力を出し切れるようにこれからの練習でやっていきたいと思います」

尾谷
――今試合の良かった点を教えてください。
 「チェックを徹底し、相手の速攻を抑えられたのが良かったと思います」

栃尾
――ご自身のプレーはいかがでしたか。
 「自分の持ち味のフェイントは結構できていて、シュートもうまくいったのですが、自分は攻撃全般を任されてる立場なので、後半の最後の部分を勝ち切れなかったのが次戦への課題かなと思います」