男子エペ 新開のベスト16が最高成績に/日本学生カップ

2024.04.22

 大会最終日となった3日目は男子エペ種目が行われた。明大からは大浦成之(営3=米沢中央)、村田一公(理工3=米沢中央)、篠田真吾(政経2=富山県立福岡)、新開雄斗(理工2=法大二)、稲垣碧夏(理工1=清風)の5人が出場。新開が自身ベスト、そして明大最高成績のベスト16入りを果たし、今大会は幕を閉じた。

4・19~21 第5回日本学生カップ(駒沢体育館)
男子エペ 新開――13位、村田――21位、大浦――26位、篠田――33位、稲垣――62位

 5人全員が予選を通過し迎えた決勝トーナメントでは、篠田、稲垣の2人がトーナメント2回戦で敗退。高校まではフルーレ種目で競技をしており、今大会からエペ種目に出場した稲垣は「エペの基礎的な技術をもっと完璧にしたい」と次への課題を見つけるとともに「予選で悪かったところを決勝トーナメントで直せたことは良かった」と成果も得た。

 トーナメント3回戦では大浦が14―14と激戦を繰り広げた。応援に駆け付けた女子エペや男子フルーレのメンバーに声援をもらい最後まで奮闘したが、結果は惜しくも敗戦。「自分から取りにいこうと思ったが、最後は取りこぼしてしまい終わってしまった」と悔しさを滲ませた。同じく3回戦に進んだ村田も相手の流れに上手く入り込むことができず、11―15と悔いが残る敗退となった。「試合の流れや組み立て方、気持ちの持っていき方に課題がある」。その一方で「前の大会より基本的な技術の向上はしていた」と、収穫を得た一戦でもあった。

 明大勢で唯一4回戦に進んだ新開は、高校時代、そして一般入部で入った大学でも思うような結果を出せずにいた。今大会でも一本勝負を3回経験するという苦戦を強いられたが、課題であったメンタル面を克服し4回戦まで勝ち進んできた。相手はインターハイ優勝経験もある強敵。そんな格上の相手にも動じなかった。点差を広げられるも連続ポイントを決めるなど冷静な動きを見せる。結果は敗戦となったものの「苦しかった場面でも諦めずに最後までできたので、メンタル面の強さを自分でも感じることができてうれしい」と喜びを味わった。

 3日間にわたって行われた大会も幕を閉じた。次なる舞台は5月に行われる関東学生リーグ戦だ。昨年度は2部優勝を果たしたが、惜しくも入替戦で敗戦した男子エペ。「2部優勝は前提に、1部昇格に向けて頑張っていきたい」(大浦)。昨年度のリベンジを果たすべく、さらなる進化を遂げていく。

[下元天花]

試合後のコメント
大浦
――今日の調子はいかがでしたか。
 「朝から微熱だったのであまり良くはなかったですが、試合が始まる前の9時から10時の1時間の間になるべくコンディションを整えて試合に臨みました」

村田
――リーグ戦に向けて意気込みをお願いします。
 「ここで出た課題を日頃の練習に生かして、明治全体を引っ張れる選手になれるように努力したいと思います」

篠田
――後輩ができた心境をお聞かせください。
 「後輩の子(稲垣)はずっとエペではなくて、フルーレから転向してきた子なので、エペの基礎的な技術をみんなで教えていくのがすごく楽しいです」

新開
――良かったところを教えてください。
 「一本勝負が3回あったのですが、それを全部しっかり取り切れたということが一番大きいと思います。試合で苦しかった場面も何個もありましたが、そこでも諦めずに最後までできたので、メンタル面の強さは自分でも感じることができてうれしかったです」

稲垣
――大学入学後初の試合でしたがいかがでしたか。
 「予選はすごく緊張してガチガチだったのですが、先輩たちの応援があったおかげでトーナメントからは自分の調子を取り戻せて良かったです」