
目指すは連覇 初戦勝利の好調発進/関東学生春季1部リーグ戦
前年度、46年ぶりの2季連続優勝を果たした明大。MF小林正人主将(政経4=今市)が率いる新体制初の公式戦の相手は日体大となった。第1Qに先制点を決めると、後半にもPC(ペナルティコーナー)から得点。日体大に反撃のスキを与えず無失点に抑え2-0で勝利。リーグ戦3季連続優勝へ向け幸先のいいスタートを切った。

新体制初の公式戦となる春季リーグ戦初戦。予選リーグ突破へ向け、勝ち星をまず一つ手にしたい明大は序盤から攻めの姿勢を見せる。しかし「昨年度よりはるかにチームがまとまっていてスキがなかった」(小林)と、日体大の強固な守備を前に攻めあぐねてしまう。第1Q11分、なかなか崩すことのできなかった日体大のディフェンスをかわし、攻め入ることに成功。左サイドから齋藤偉颯(法3=今市)が打ち込んだクロスにゴール前で合わせたのは鈴木舞白(営2=天理)。冷静にタッチシュートを決め、先制点を挙げた。第2Q、終始明大ペースで試合を展開するも、追加点を決めきれず前半を終えた。
両チームともに掛ける声は大きくなり、よりフィールド内に熱気を帯びた後半戦。前半に引き続き明大は果敢に攻め続ける。マッチアップも増え、FW武田元希(文3=八頭)はサイドラインやサークル付近にて幾度もチャンスを演出。第3Q12分、相手の反則を誘発しPCを獲得すると、最後は1年生のFG宮崎航希(法1=丹生)がゴールに押し込み待望の追加点。日体大の粘りのディフェンスに苦しみながらも明大の得点力を見せた。最も疲労が表れる第4Q、足が動かず視野が狭まりやすい中、宮崎の逆サイドへのロングパスや鈴木、武田が短いスパンで続けてシュートを放つなど多彩な攻撃を見せ攻撃の手を緩めない。得点を重ねることはかなわなかったものの、最後まで攻めの姿勢を貫いた明大が2-0で今季初勝利を飾った。
〝超攻撃型ホッケー〟をスローガンに掲げる新チーム。この言葉の意味について小林主将は「守りに入るのではなく、勝っている時もどんどん前へ行き、攻撃を仕掛けて得点を量産していくスタイル」(小林)だと語る。次戦の相手は東農大。今試合のように攻め続けるホッケーで連勝へ。昨年度優勝校としての誇りと意地を見せ、リーグ戦3連覇を狙う。
[熊谷実夏]
試合後のコメント
新井監督
――今年度の明治大学ホッケー部には昨年度と比べてどんな違いや強みがありますか。
「今年は〝超攻撃的〟。チャンスを多く作って点数をたくさん取るということをテーマに掲げています。この後もう一度そういう考え方に戻って、トレーニングなどで各自が意識しながらやっていってくれたらいいなと思っています」
――今年度の目標を教えてください。
「大学生ではリーグ戦合わせて五つタイトルがある。 全国的に三つと関東リーグが二つ。そのうちの三つ以上タイトルを取ろうという話はしています。ぜひそこに向かって頑張りたいです」
小林
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「まず結果として勝ち切れたのは良かったと思います。ただ全体的に見て足が動いていないので、まだ準備が足りないのかなと感じました。そこが今日の課題かなと思います」
――今日の試合はオフェンスの面から見ていかがでしたか。
「ボールは結構後ろから繋いでもらえている場面もあったのですが、ゴール前での最後のシュートっていうところがまだ課題になりますね」
鈴木
――新体制でチームの雰囲気はいかがですか。
「まとまらないところもあると思いますが、みんな一つの目標に向かって、今は朝練だけですが、集中して短い時間で取り組んでいます。自主練もしっかりしているので、いいチームになってきていると思います」
――得点の振り返りをお願いします。
「しっかり後ろへ1回引いて、自分の前にスペースを作ってそこに飛び出して触ることができたのでそれは良かったと思います」
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