
2年連続団体優勝 新体制で見えた光/東京六大学大会
リニューアル後初の馬事公苑開催となった今大会。例年1位が定位置の明大が今年も頂点に輝いた。各種目で上位を獲得した本間駿名(商1=北海道静内)が最優秀選手賞を受賞。下級生の活躍で優勝を手にした。
◆4・12〜14 東京六大学大会(馬事公苑)
▽新馬馬場
3位――石井〈レイ・ミステリオM〉
▽新人馬場
3位――野尻〈明桑〉
6位――本間〈明紫〉
10位――オプセール〈ジャック・ドーソンM〉
▽学生賞典馬場
2位――小久保〈明紫〉
7位――河内〈ザリーノM〉
9位――船越〈明桑〉
▽新馬障害飛越
3位――石井〈レイ・ミステリオM〉
▽新人障害飛越
3位――野尻〈プライムローズM〉
4位――本間〈カルロッタM〉
6位――オプセール〈ユキタカオーM〉
11位――田島〈パトリシアM〉
▽学生賞典馬場
2位――小久保〈明紫〉
7位――河内〈ザリーノM〉
9位――船越〈明桑〉
▽複合馬術
3位――本間〈カルロッタM〉
5位――田島〈パトリシアM〉
6位――野尻〈プライムローズM〉
※オプセール〈ユキタカオーM〉は失権
▽中障害
3位――渡邊〈ぺコラM〉
6位――本間〈カルロッタM〉
9位――田島〈パトリシアM〉
※オプセール〈ユキタカオーM〉は失権
▽団体総合
1位――明大
桜舞う春の馬事公苑。明大は白石侑也前主将(令6商卒)をはじめとした主力選手が卒業し、メンバーを大きく改めて挑んだ。馬場競技と障害競技の総合点を競う複合馬術では、明大が得意とする障害で得点を伸ばした。オプセール乃絵実(商2=富士見丘)は反抗により失権となったが、ゴールした3人合計で減点はわずか4。一本のバーを落としたのみで、非常に安定した走行をみせ順位に貢献した。「馬がちゃんと障害に集中していて、自信を持って飛んでいる感じがした。人間ができていないところも馬がしっかりカバーしてくれた」(本間)。また中障害では、渡邊麻夏(商3=つくば秀英)が総減点0の完璧な走りでジャンプオフに進出。ジャンプオフではバーを1本落としてしまい、減点4で惜しくも3位となった。
デビューした新入生の活躍が光った。新人障害では野尻翔麻(農1=獨協埼玉)、本間、オプセールの3人がタイム・障害ともに減点ゼロと完璧な走りを見せ上位に食い込んだ。ルーキーの本間は高校時代、全日本高校馬術選手権で優勝経験のある実力者。「馬術部としても歴史が深く、強いイメージがあったので明大を選んだ。4年後に、胸を張って明大の馬術部出身だと言えるようにしたい」と意気込んだ。
日頃の練習では、馬が飽きてしまわないように運動の強度を毎日変えているという。自分の体だけではなく、馬という動物がいて初めて成り立つ競技は、コントロールし切れない部分とどう共存していくかが結果を左右する。これからさらに経験を積み、人馬の息はさらに合ってくるだろう。
[橘里多]
試合後のコメント
本間
――カルロッタMはどんな馬ですか。
「柔らかいです。小柄ですごく乗りやすく、勇気もあるし、すごく良い馬なんですけど、やはりすごい難しいです。先輩が乗っている姿は簡単そうに見えても、乗ってみたらとても難しかったです。その能力自体も高くて良いものなので、それを殺さないように、馬の力をしっかり出し切れるようになっていきたいと思います」
野尻
――明大馬術部の雰囲気はいかがですか。
「強いからといってすごく厳しいわけではなくて、みんなわいわいしています。その中でも成績を残すことができて、先輩も信頼できる方ばかりですしすごく楽しいです」
――4年間の目標を教えてください
「もっと明大の馬術部員が増えて、もっと盛り上げたいと思います。もちろん大会でもベストを尽くせるように、日々のケアであったり練習であったり、メニューをしっかり考えていきたいです」
関連記事
RELATED ENTRIES