
法大に苦戦も3-2で粘り勝ち/春季関東大学1部リーグ戦
筑波大に3-1で勝利し、いいスタートを切った明大。2戦目は今春から1部昇格となった法大と対戦した。第1セットを僅差で落とすも第2、3セットを連取し勝利に王手をかける。しかしその後は法大に押され、勝負は最終セットへ。苦しい場面を何とか踏ん張り、開幕2連勝を飾った。
◆4・6~5・19 春季関東大学1部リーグ戦(慶大日吉体育館他)
▼4・13 対法大戦(小田原アリーナ)
○明大3{22―25、25―17、25―22、19-25、16―14}2法大
<スターティングメンバー>(ローテーション順)
S近藤蘭丸(文3=東福岡)、OH岡本知也(政経4=五所川原工)、MB山田美雄(政経3=東福岡)、OP黒澤孝太(政経3=明大中野)、OH荒井貴穂(法1=駿台学園)、MB金田晃太朗(政経4=駿台学園)、Li佐々木駿(商3=土浦日大)、Li磯脇侑真(政経2=東福岡)
春季リーグ2戦目は昨年度の全日本大学選手権・2回戦で死闘を繰り広げた法大との再戦となった。岡本のサービスエースなどで立ち上がりから4連続得点を決め、スタートダッシュに成功した明大。しかし法大に5連続得点を奪われ、試合の主導権を握られる。サーブミスも絡み点差をじわじわと広げられ、反撃の機会をなかなかつくることができない。ピンチサーバーとして松木太一(政経1=上越総合技術)が投入され、一時は1点差に迫ったが追いつくことができず第1セットを落としてしまう。
流れを変えたい第2セット。「サーブで攻めて有利な展開をつくることができた」(岡本)とサーブ&ブロックで着実に得点を重ねていく。金田や山田を中心にブロックが決まり25―17の大差でこのセットを奪った。続く第3セットも相手のミスを誘い、中盤で17-11と大きくリードする。このまま勝利をつかみたい明大だったが、第4セットは法大に押される展開に。「相手の思い通りにやられてしまった」(佐々木)と最後まで思うようなプレーができず、勝負は最終セットへもつれ込む。
泣いても笑ってもこれで最後。5-3と序盤から流れをつくっていくが、すかさず法大が逆転。気持ちの焦りからミスが増え、取り返すことができない。金田のクイックや近藤のサービスエースなどで食らいつくが8―12と一時は4点差をつけられる。何とか2点差まで追い上げるも先にマッチポイントを取ったのは法大。12―14とまさに崖っぷちとなった。しかし「全員諦めていなかった」(近藤)と懸命にボールをつなぎ、14―14とする。そして最後の最後にトスが集まったのは、試合後半の第4、5セットに打数の少ない岡本。「知也さん(岡本)が4セット目途中から出てなかったため、徐々に上げていってもらおうと思った。終盤は段々暖まってきて要所を決めてくれた」(近藤)と、この策がハマり連続得点。16点目を獲得し、光のような速さで逆転勝利をつかんだ。
勝利をもぎ取ったものの「相手のサーブに押される場面が多く、サーブレシーブからの攻撃が課題だなと思う試合だった」(岡本)と課題が残る一戦となった。次戦の相手は慶大。「勝ってるときも負けてるときも雰囲気は落とさず、3―0で勝てるようにしたい」(磯脇)と開幕3連勝に向けて突っ走っていく。
[七海千紗]
試合後のコメント
岡本
――タイムアウトやプレー中の声掛けで意識していることはありますか。
「ブロックのシステムと後ろのレシーブの位置取りは常にタイムアウトを取るたびに話しています。試合を通す中で相手も変化をつけてくるのでそこのコミュニケーションを取っています」
近藤
――ご自身のプレーを振り返っていかがですか。
「サーブとブロックはトレーナーさんが付きっ切りでジャンプ力や瞬発力を考えてくれて実践してきたので、トレーニングの成果が出てブロックが止められたので春休みやってきて良かったなって思います」
佐々木
――本日の課題を具体的に教えてください。
「サーブで攻めてブロックで仕留めるとか、トータルディフェンス。ブロックをバンチ(束)でいくのかとかそういう決まりごとを突き詰めてやっていかないといけないなと思いました」
磯脇
――リベロとして今年度のチームをどのように見ていますか。
「キャッチは去年大周さん(武田・令6政経卒、現東レアローズ)の範囲がすごくてカバーしてくれた部分があったので。でも今年はそれがなくなって一人一人の負担がデカくなって崩される場面はありますが、ディグでは全員ちゃんと意識高くできているし、レシーブは関東でも上位に入ると思います。後はキャッチがちょっと、という感じだと自分は思っています」
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