リーグ戦開幕! 東海大に5―3で白星発進/関東大学1部リーグ戦

2024.04.08

 第98回関東大学1部リーグ戦がついに開幕した。初戦の相手は、昨年度の開幕戦と同様の東海大。新体制の明大は、新主将・中村草太の今季の初ゴールをはじめとした計5得点を挙げ、初戦を勝利で飾った。

 八幡山の桜が満開の中、ついに迎えた開幕戦。新体制となった明大は、新進気鋭たるメンバーで東海大戦に挑んだ。試合は17分、大野の絶妙な縦パスから中村が裏へ飛び出す。一度はGKに阻まれるも「一対一は自分の武器、絶対的な自信があった」(中村)としっかり決め切り、新主将が開幕初ゴールをつかみ取った。さらに29分、藤森が角度のない位置から右足を振り抜き追加点。42分には中村の右サイドからの折り返しを真鍋が押し込みリードを広げる。しかし前半終了かと思われた45分、ショートカウンターから失点。無失点勝利を目標に掲げていた中での失点に「しっかり潰せなかった自分たちの問題」(永田)と悔やみ、3―1で前半を折り返した。

(写真:ドリブルを開始する中村)

 ハーフタイムに中村主将は「(今季は)圧倒したいという目標がある」と自ら語ったという。すると47分、早速ゲームが動く。左サイドからのこぼれ球を、藤森が押し込み得点に成功。「左サイドから崩したときに自分が入るポイントというのは、常に明治で求められていること。ポイントに行った結果、うまくこぼれ球を拾えた。常にあそこは点を取り続けなければならない」(藤森)と振り返った。その後、直接FKを鎮められるも、途中出場の島野がボレーシュートでネットを揺らしダメ押しの5点目を奪う。試合終了間際、多久島の一発退場とCKからの失点で不穏な空気が立ち込めるも、堅実に逃げ切り5-3で開幕戦を白星で発進した。

(写真:サイド攻撃を図る藤森)

 大量得点を果たしたが、まさかの3失点。「どんな状況下でもブレないメンタルを持って、自分たちのサッカーを貫けるようになっていかないといけない」(栗田大輔監督)。開幕戦、白星を獲得した一方で、課題の残る結果となった。次節は、昇格組の関東学大との対戦。「圧倒する」(中村)。この言葉に込められた熱い闘志を体現する明大に期待したい。

【岩田英佑】