
連載 Rowing to InterCollege 最終回
主将として端艇部を率いてきたこの1年間。つらい時期や悩んだ時期もあった。しかしそんな時いつも「主将としての仕事を全うしなくてはいけない」と自らを奮い立たせてきた。「(杉谷主将は)全く愚痴を言わない。だからこそ、頼っていける。杉ちゃんでよかった」(野村)と同期は杉谷主将のことを誇らしげに語る。責任感の強い頼れる主将が、本学を念願の男子エイト優勝へ導く。
「お世話になった先輩や両親、マネージャーたちに結果で恩返しがしたい。先輩とエイト優勝の約束をしているので、果たせるよう頑張ります!また、自分が後輩に何か残せる最後のチャンスだと思うので、良い影響を与えられるよう、この1年が意味あるものになるよう、頑張ります」
頼れる笑顔の端艇部代表 青嶋佳世(政経4)主務
青嶋は最上級生となった今年1年間、主務として端艇部を支えてきた。プレーする選手の環境を整えることはもちろんだが、部のOBや大会関係者などの外部から連絡が入ったときに、適切な対応をすることにも常に気を配った。部の代表として見られている以上、いい雰囲気で動いている仲間の印象を悪くしたくないという思いからだ。選手としての活動はなかったが、ほかの4年生と一緒に、10人で試行錯誤しながら後輩を引っ張ってきたこの1年間。最後のインカレにも、出場クルーと同じ強い気持ちで臨む。
「インカレに出場する4年生には、悔いなくいい思い出で終わってほしい。そのためには目標達成が1番なので、ぜひ優勝してほしい」
河崎晃一(商4)男子舵手なしクォドルプルクルー
「今回は1、2年生と乗っているので自分のためというより、後輩やこれからの明治のために、という思いが強いです。いつでも挑戦者の気持ちでみんなが油断してない、いい感じです」
高須悠司(営4)男子舵手付きペアクルー
「今のクルーの調子は絶好調です!最後にインカレで優勝して、有終の美を飾りたいです。もう7年間も(ボートを)やったので、今回完全燃焼します」
高橋遼平(理工4)副主将・男子エイトクルー
「まだインカレでは優勝してないので1番になって、キングになって終わりたいです。4年生は故障も多いけど、モチベーションは下がってないです。どこにも気持ちの面で負けることはありません」
塚本章良(農4)男子エイトクルー
「みんなのために自分のできることをして、最後にエイトで勝ちたいです。毎回大会を見に来てくれていた両親にも、勝った姿を見せて感謝の気持ちを伝えたいです」
渡辺重行(文4)男子エイトCOX
「(自分たちは)十分チャンピオンになれると思います。エイトだけど乗ってるのは9人なので、1本1本クルーの中に入っていきたいです。COXとしてはいかに漕がずして艇を進めるか、信頼関係が大事です」
野村清香(文4)女子舵手付きクォドルプルクルー
「現在チームの調子はクルーがばらばらで、良くありません。全員で一つの力を出していけるよう、人間的にも成長することができればステップアップできると思います。仲間を信頼し、勝って後輩の中に残りたいですね」
加藤真之(商4)副務
「自分自身はインカレに選手としての出場はないが、選手には優勝を期待したい。特に4年生は、優勝しなければどうしても悔いが残ってしまうと思うので、全員優勝してほしい」。
4年マネジャーより、漕手へ
「(4年マネジャー7人分の思いを込めて)頑張って!!!!!!!私たちを泣かせて下さい。1番大きいメダルをかけて下さい。4年間で1番の思い出を残そう!」
☆端艇豆知識☆
今回は端艇部が日々練習している戸田ボートコースを紹介します。
戸田ボートコースは戦前に幻の東京オリンピックのために作成されました。戦後に東京オリンピックの会場として利用されており、隣接する道路にはオリンピック通りという名前がつけられています。水は隣接する荒川から引いたものです。水面の長さは、東のほうは新幹線やJR埼京線の高架の近くから、2.5kmに及ぶ長大なものである。西端から500mの地点に戸田公園大橋という歩行者用のつり橋が掛かっており、その橋から西側については、競艇場としても利用されています。水面の東端には国立スポーツ科学センター戸田艇庫があり、東京大学、筑波大学、本学等の大学艇庫や、三菱艇庫などの実業団チームの艇庫が並びます。毎年、全日本選手権や大学選手権(インカレ)をはじめ、市民大会や大学内での大会 (学内レガッタ)、オール三菱レガッタ等が行われています。テレビ朝日系列で放送していたドラマ「レガッタ」の舞台はここ戸田漕艇場であり、連日撮影に来ていました。
アクセス:JR埼京線「戸田公園」駅から徒歩15分
明大端艇部を応援しに戸田ボートコースへ行こう!!
今回で短期集中連載「Rowing to InterCollege」は終わります。8月23日、戸田ボートコースにて彼らの熱い戦いが始まります。それぞれの色を持つ個性豊かな4年生たちが一つにまとまり「虹ができた」(加茂)今年、26日にはその虹もしのぐほどの笑顔が見られることでしょう。インカレの模様と結果は速報記事として大会終了後掲載する予定です。ぜひお楽しみに!
関連記事
RELATED ENTRIES