
山﨑が総合4位。高校生活最後の演技は課題と収穫の一戦に/北日本競技会
3月31日、アクアリンクちばにて北日本競技会が行われた。4月から明大スケート部フィギュア部門の一員となる山﨑舞美(商1=釧路湖陵)が出場し、SP(ショートプログラム)、FS(フリースケーティング)でそれぞれ3位に入る演技を披露し、総合4位。高校生活最後の演技を終え、自身にとっては今後に向けて課題と収穫の一戦となった。
◆3・30〜31 北日本競技会(アクアリンクちば)
▼シニア女子

地元の北海道を離れ、上京後初の実戦となった山﨑。「練習環境とコーチが変わってから初めての試合だったので、これまでの集大成かつ東京でのスケート生活につながる」と意気込み、今大会に臨んだ。SPは映画『ウェンズデー』の作中で使用されている曲を用いたプログラム。漆黒の衣装に身をつつみリンクに登場した。演技冒頭はホラーな曲調に乗りながら、時折見せる笑みで妖艶な雰囲気を演出。指先まで意識の行き届いた表現力と全てレベル4を獲得したスピンで観客を魅了し作品の世界観を完璧に表現した。しかし、予定していた3本のジャンプではそれぞれにミスが生じ「普段の練習でミスしていないところもミスをしてしまい、絶望的というか、悔しい気持ちでいっぱい」と山﨑にとっては不完全燃焼に終わるSPとなった。

(写真:華麗に滑る山﨑)
FSへの進出を果たした山﨑は、SPの演技後に「挑戦したい」と語っていた3回転フリップを構成に組み込んだ。直前の6分間練習では何度もフリップジャンプを確認する姿が。声援に包まれて登場した山﨑は曲がかかると、明るい表情でリンクを舞う。冒頭で挑んだ3回転フリップは回転不足となったものの「一応着氷はすることができたので、満足はし切れないが失敗するよりは良かった」。演技後半に曲調が変わると、優美なコレオシークエンスを披露。『タイタニック』の世界観をつくり上げ、丁寧なスケーティングで踊り切った。「FSの方は練習から体力不足でうまくできていなかったので、いい意味でも悪い意味でも練習通りだった」と振り返りながらも、SPとFSを通して自身の世界に観客を引き込むような演技をし、総合4位で今大会を終えた。
「(高校)最後にはふさわしくない出来ではあるが、上京して関東の大会に初めて出て、これも一つの経験だと思って次につなげていければなと思う」。今大会は高校生として最後の大会であったと同時に、これから始まる大学の4年間に向けての弾みをつける機会となったに違いない。今後明大で躍進していく山﨑の姿に注目だ。
[冨川航平、堀口心遥]
試合後のコメント
山﨑
――演技前の声援はいかがでしたか。
「やはり心強くて。こういう大会でしか会えない人たちや友達とかもいるので、すごく自分の練習でもモチベーションになるし、声援で緊張がほぐれました」
――4月から明大生となりますが、4年間の目標を教えてください。
「明治大学は一般でも考えていた大学なので、文武両道、学びたいことを学びつつ、スケートも今では程遠いんですけど、最終的には全日本選手権にいけるように頑張っていきたいです」
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